シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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桜旅北海道編14日目:白糠から霧多布・根室・納沙布を経て、また根室に戻って宿泊

 

この日は白糠町の道の駅を出発して、厚岸・霧多布を経由し、根室・納沙布岬まで行きます。白糠町は釧路市の西側にある街ですが、さらに西側にも釧路市の飛び地があって釧路市に挟まれた形となっています。釧路市の東側には同じ釧路という名前の釧路町があり、北側は阿寒湖の方まで拡大しているのに東西はこの両町に抑えられて、南北に細長く、西には飛び地といういびつな形です。同じ地名の市と町が並んでいるのもとても珍しいケースだと思いますし、これは過去の合併交渉がこじれた結果なんでしょうかね。

 

釧路市を抜けてからは延々と釧路町が続くのですが、海岸線の道道142号線を走って、セキネップ展望広場という太平洋を見下ろす駐車場でトイレ休憩です。海岸線といっても、殆どが今にもエゾシカが飛び出してきそうな原生林の中を抜けて行く道で海は見えず、この展望台の少し手前で急に眺望が開けます。トイレは建設現場等に置かれる簡易トイレが1個ポツンと置かれているだけで、この日はものすごい強風でしたから、ワイヤー等で厳重に固定されたトイレもギシギシと揺らいでおり、本当に飛んでいくんじゃないかと思う程でした。
この先には尻羽岬という絶景ポイントがあるのですが、かなり歩くのだと思ってパスしたところ、クルマでかなり近くまで行けたことが後になってわかり後悔しています。

 

 

この先は厚岸町に入り、厚岸大橋を渡って北太平洋シーサイドライン、道道123号線沿いに進んで霧多布岬を目指します。厚岸大橋を渡ったところにある子野日(ねのひ)公園は、道東では有名な桜の名所で、長い期間厚岸町の町長を務めた子野日弘毅という方が寄贈した公園なのだそうです。

 



途中岬と花の霧街道展望台というロマンチックな名前の場所がありましたが、生憎の空模様と強風にさらされて、どちらかといえば荒涼とした風景となってしまいました。
そこから30分程で霧多布岬に到着、殆ど人の姿はなく静かでしたし、ここと納沙布岬などでしか見られない野生のラッコが目撃できるかも?ということを期待したのですがそれは残念でした。

 

 

そこからはまた北太平洋シーサイドラインに戻って根室市に到着し、市内の明治公園で桜を見物した後は納沙布岬に向かいました。
北海道最東端の納沙布岬でも空はどんより曇り、強風が吹きつけていましたので、この日の岬・海岸線の風景はどこも暗い印象でした。特に納沙布岬では、すぐ先に一筋縄では返還されそうもない北方領土が見えていて、周りには「返せ北方領土!!」といったスローガンが多く掲げられていますから、尚更そういった印象が強かったです。納沙布岬から見えていたのは、歯舞群島の中の水晶島という島のようです。

 



 

その後は灯台近くの食堂に昼食を食べに入り、他にお客さんもいませんでしたから、一人で食堂を切り盛りしている小母さん(といっても私と同年配?)と世間話で盛り上がりました。娘さんが千葉で暮らしているそうで、温暖なところはいいわよねえという話とか、厚岸を通って来たんなら牡蠣を食べてこなきゃ、とか、、。
ただ、この食堂のかにめしも十分おいしゅうございました。

 

そこから再び根室に戻って宿泊することにしたのですが、まだ時間は早かったですから、市街地を通り過ぎた先にある「春国岱(しゅんくにたい)」という景勝地まで行って鶴を眺めたりした後、また市内に引き返して銭湯風の風呂で早めの入浴を済ませました。
そして「にのみやラーメン」という店をネットで見つけて、ここで醤油ラーメンとおでんの夕食としました。元気なおかみさんが納沙布の食堂と同様に一人で切り回す店で、地元の常連さんで賑わっており、寒い土地柄か、宗谷岬の塩ラーメンと同じく熱々で冷めにくいスープはとても美味しかったですし、珍しいツブ貝のおでんも最高でした。

 

宿泊はまた春国岱近くまで戻って、そこの道の駅としたのですが、ここの車中泊派は少なくて、朝まで数台の同宿者がいただけでした。

 



 

 

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