シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

スーツ、服飾のお話

 

酷暑が当たり前となってきた最近の日本では夏にスーツを着ることはそもそも無理になって来ていますが、最近では年間通してもスーツを着る機会は随分減って、ちょっと寂しい思いをしています。ビジネスカジュアルが浸透してきたことと、現役を退いたことが大きな理由ですが、スーツにネクタイというスタイルは結構好きでした。

 

いつもの事ではありますが、以降はちょっと私の趣味に偏った、昔を振り返る記事になります。
一年前の下のブログでも書いたのですが、私が大学生時代に人生で最初に買ったスーツはVAN Jacket(日本語表記はヴァンヂャケットでした。)というメーカーのもので、段返り三つボタン、センターベントのスリーピースというトラッドの定番スタイルでした。

 

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ウエストを絞っていない寸胴タイプの上着でしたから、多少の体型変化はカバーできるのですが、20歳の頃と比較して40代には20kg以上も太っていましたので、泣く泣く処分したものも多くあります。ただそれ以降はそう大きな体重変化もありませんから、20年選手のスーツも結構持っていました。
40代では横幅がかなり成長してA体がAB体に変わりましたが、20代の頃と同じ型で、同じようなチャコールグレー無地・紺無地のスーツばかりでしたから、見た目は全く変わっていなかったと思います。 

 

シャツは、殆どが綿100%のボタンダウンで、冠婚葬祭用に一枚だけ白無地のレギュラーカラーシャツを用意していました。昔から綿の肌触りが好きで、混紡は苦手でした。
ネクタイは主にレジメンタルストライプと呼ばれるもので、たまにストライプにクレストと呼ばれる紋章があしらわれたもの、ペーズリー柄などを買っていました。最盛期には20~30本位持っていましたが、大半を処分して今は4~5本だけ置いてあります。
靴は殆どすべてがリーガル(REGAL)で、本当はコール・ハーンなどが欲しかったですが、ちょっと手が(足が?)出ませんでした。

 

最初はVANのスーツから始まったと書きましたが、田舎高校生を服飾というものに本格的に目覚めさせたのが、石津謙介さん率いるVANであり、その参考書でもあったのが「MEN’S CLUB」という男性ファッション誌でした。
まあいくら田舎高校生とは言っても学生服が外出着である時代は過ぎていましたので、外出の際はTシャツにジーンズという位の文明開化はされていました。ただそのファッションは70年代のヒッピー文化の影響を受けたフォークシンガーたちを真似たもので、長髪にベルボトムジーンズ、ぴったりしたシルエットのロンTという感じでしたから、VANが提唱するアイビースタイル(米東海岸のアイビーリーガー達が当時好んで着ていたブレザーにコットンパンツ、ローファーといったスタイル)とは全く異質なものでした。アメリカ西海岸と東海岸の違いという感じでしょうか?
一周か二周回って今なら逆に新鮮かも知れませんが、当時の細っこい体形でないと似合わないでしょうね。

 

大学に入学して上京してからは、田舎と違ってトラッド専門店も沢山ありましたし、VANもまだ聖地青山に健在でしたから、買い物には困らなくなりました。勿論お金さえあればということですので、そんな時はクレジット販売の草分け、丸井や緑屋のお世話になったものです。

 

若い頃はトラッド原理主義とでも呼べそうな程、教条主義(ステッチの幅は何ミリとか、パンツのダブル折り返し幅は何センチとか、、)でしたが、当然ながら歳と共に柔軟になり、形にさえ違和感がなければユニクロでも平気になりました。(決してユニクロを貶める気はありませんので悪しからず。)
私が小さい頃はまだ男が服飾になんぞ関心を持つものではないという風潮がありましたが、身を飾ることは本来オスの本性ですし、これからも歳にあった楽しみ方で、スーツやネクタイも着こなしていきたいですね。

 

 

 

 

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