シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

もう一度行きたかった和食の店「谷中たんぴょう亭」が閉店、、昼食はいつもの蕎麦屋「遠山」に。

谷中銀座の入り口近くに「谷中たんぴょう亭」という和食の店があり、ちょうど1年位前に昼食に訪れて以来、もう一度行きたいとずっと思っていました。しかし月一回のたんぴょう亭近くでの仕事は水曜日になることが多く、たんぴょう亭の定休日と重なってしまい、なかなか行く事が出来ずにいたのですが、先月はたまたま木曜日開催となりましたので、今回こそはたんぴょう亭と楽しみにしていました。

 

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ところが当日になって念のためとネットで検索してみたところ、何と閉店との情報が。私は下戸なので夜の状況はわからないのですが、昨年12月時点では、昼間の営業は結構繁盛していたように思うのですが、やはり夜が厳しかったんでしょうか。
コロナの影響で飲食業の倒産・廃業は過去最高レベルとなっており、債務超過等に陥って店をたたまざるを得なくなった「倒産」に加えて、自らの意志で事業をやめる「廃業」もここへきて増えていて、コロナで先行き不透明な現状を前に「あきらめ廃業」した店舗も多いのだとか。

 

もうたんぴょう亭に行けなくなったことは残念ですが、ともあれこの日の昼食をとらなければなりませんから、日暮里駅近くの蕎麦屋「遠山」に行く事にしました。ここも何回か来ている蕎麦屋ですが、前回食べた好物のにしん蕎麦が美味しかったので、この日もそれを注文しました。今回は店の人に蕎麦は田舎蕎麦にすることもできますよと教えられ、試してみたのですが、にしん蕎麦には普通の蕎麦の方が好みでした。

 



お隣のテーブルは私と同年配らしきご夫婦だった(と思う)のですが、奥さんの方は何か暖かい蕎麦を食べていて、向かい合ったご主人は、板わさと玉子焼き(だし巻き?)を肴に静かに奥さんと会話しながら日本酒を呑んでいました。初冬の昼下がりの蕎麦屋の熟年夫婦、なかなかいい風景でした。ご主人は〆にざる蕎麦なんかをツツッと啜って、ごちそうさんと帰っていくんでしょうね、粋ですね。私は吞めないので真似できませんが、、。

 

と書いてきて、昔よく読んだ池波正太郎の小説や随筆に、蕎麦屋の作法的なことが出て来ていたのを思い出しました。浅草生まれでチャキチャキの江戸っ子の池波さんは蕎麦への思いも強く、私は池波さんの著作から蕎麦屋のマナー的なものを学んだと思います。ただ作法をいくら学んでも、そばつゆをたっぷりつけて啜りたいという好みは変えることができませんでした。上品な蕎麦屋さんでは蕎麦猪口にほんの少ししかつゆを入れてくれてない店も多く、つゆを追加でもらうのも気が引けて我慢することが多いのですが、蕎麦湯が出てきたころにはつゆの残りが殆ど無い、という残念な事態もしばしばです。

 

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