シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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2026桜旅:5日目(三重~岐阜)

例によって朝早くハイエースの車内で目覚め、まずは津を目指すことにしました。津偕楽園という桜の名所があるらしく、千葉県民である私には水戸偕楽園はお馴染みなのですが、津にも偕楽園があるのを初めて知りました。

 

津は三重県の県庁所在地でもあり、この日は平日ですから出勤ラッシュが容易に想像でき、その前にはたどり着きたいと考えて、朝早く身支度をすませて出発しました。
津偕楽園は桜祭りの飾りつけや会場設営も終わっていて、祭りの雰囲気満々だったのですが、結局市内で通勤ラッシュに巻き込まれてしまい、駐車することは諦めて走りながら満開の桜を見ただけに終わりました。ナビによればここから四日市までもかなりの渋滞予想だったので、ゆっくり桜見物している気分でもなくなったのです。甘く見ていました。

 



そして津から脱出するのも一苦労で、渋滞の続く国道23号線をひたすら進んで、鈴鹿・四日市をようやく過ぎたところで国道1号線に入り、大きな川に差し掛かったところで左折し、いわゆる背割の道を進むようにナビに指示されました。長良川と木曽川の間だとばかり思っていたのですが、後で地図を確認してみたところ、揖斐川と長良川の背割りの道、三重県道106号線でした。これは岐阜県道23号線と接続して長良川沿いを遡上し、この日の次の目的地である岐阜県の墨俣城跡に至ります。 
背割の道とは、二つの川にはさまれた細長い土地の背を通る道のことで、流れを分ける地形上の線をたどる道路です。昨年京都八幡の「背割提の桜」を見に行ったことで知った言葉でした。

 

墨俣城に至るまでには、もう一つとても印象的なものがありました。前日泊った亀山はSHARPの製造拠点として有名でしたが、長良川沿いにあるこの巨大なアーク状のソーラーパネルはSANYOの象徴的建造物でした。今やSANYOも存在しませんし、このソーラーパネルも稼働しておらず、取り壊すかどうかの判断待ちということらしいです。どちらも日本を代表する大手家電メーカーでしたが、栄枯盛衰の流れに飲み込まれてしまいましたね。まあSANYOはPanasonicの傘下入りしただけでもましなほうでしょうか。
それにしても、東海道新幹線の車中からいつも見ていたものを目前にすると、何か感慨深いものがありました。

 

墨俣城は、前々日に立ち寄った奈良の大和郡山城と同じく、豊臣兄弟ゆかりの地です。本来は「砦」と呼ぶのが精々で、とても城と呼べるようなものではなかったはずなのですが、ここにある墨俣城は、天守だけとはいえ堂々天下の名城の貫禄です。
これは史実の城郭を復元したものではなく、観光施設として平成に新築された模擬天守であり、実際の一夜城は、やはり天守を備えた城ではなかったとされています。歴史的遺構も残っておらず、位置も伝承に基づくものなのだそうです。しかし満開の桜に良く映えて美しい建造物であるのは確かです。お花見に興じる人たちも皆笑顔でした。

 

次は、日本三大桜の一つ、「根尾の淡墨桜(うすずみざくら)」に向かったのですが、有名な桜ですからいつもの作戦で翌日の早朝にしようかと考え、そうなると時間に余裕がありますので、少しまわり道して、各務原市の新境川堤「百十郎桜」を見に行くことにしました。この地出身の歌舞伎役者、市川百十郎が寄贈した桜なんだそうですが、着いてみると結構な人出で、クルマを停めるのも一苦労でしたから、桜の植えられた新境川に沿った道を渋滞気味の車列に従ってゆっくり走りながら眺めてきました。

 

 

そして本巣市の根尾にある淡墨公園に着いたのが16時頃、意外とすんなり駐車場にも入れそうでしたから、この日のうちに見物して来ることにしました。昼間観光に訪れる団体客の波が引き、また夜間のライトアップ目当ての訪問者の波との丁度狭間だったみたいです。
確かに巨大な老木で、淡い色の桜をまとった姿は一見の価値はありますが、何か痛々しい思いがしたことも確かです。



淡墨桜の見物がこの日のうちに終わりましたので、近くの「谷汲温温泉」という日帰り温泉で汗を流し、これまた近くの「道の駅 うすずみ桜の里ねお」に車中泊に向かいました。
既に18時前で辺りは暗くなっていたのですが、和歌山と同じく無人の気配です。和歌山より更に山中の人気のないところですから、これはダメだと思ってとりあえずトイレだけ借りようと近付いてみると、一台の軽ワンボックスが停まっていて、そばのテーブルで年配のご夫婦が座っていました。どうも雰囲気が車中泊組らしく思えた(私も経験を積んで何となくわかるようになってきたのでしょうか?)ので、今日お泊りですか?と声をかけて見ました。怪訝そうに見返されましたので、正直に完ソロでここに泊る勇気はないのでと話してみると、どうしようか考えてたんだけどそれなら泊まろうかと。これで暗い中また走り始めなくて良くなりました。前橋ナンバーのご夫婦でしたが、とても有難かったです。
もっともこの後何台かのクルマが到着して、結果的には寂しいどころかうるさい状況ともなったのですが、それはまた次回で。

 

 

 

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