シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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村上春樹と村上龍

 

村上春樹と村上龍、両村上氏はデビューした時期も近く、どちらも時代を代表する作家として扱われて、特に村上春樹は熱狂的な信者を得ました。今年もノーベル文学賞の候補としてオッズ3位とか言われていましたが、候補と言われ始めて16回目(らしいです)の今年も受賞はなりませんでした。正直ご本人がどこまでノーベル賞にこだわっているのかもわかりませんし、周囲のいわゆる「贔屓の引き倒し」なんじゃないのかなとも思います。そっとしておいてあげればいいのにと思うのは私だけでしょうか?

 

村上龍の方はデビュー作である「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を取っていますが、村上春樹の方は候補にこそなっていますが受賞はしていないんですね。意外でした。それというのも私はどちらの村上氏にもあまり興味がなく、というよりもむしろ敬遠していましたので、その辺の事情には全く通じていないのです。
「限りなく透明に近いブルー」だけは当時仲間内で評判になっていたこともあって読んでみたのすが、当時その良さはさっぱりわからず、結局村上龍についてもそれ以上に読み進むことはありませんでした。そもそもその仲間内の評判というのが、性描写がえげつないらしいぜ、という下世話なもので、確かに性描写の過激さだけは理解できました。

 

 

何で今村上春樹、村上龍なのかというと、別にノーベル賞がらみの話ではなく、先日、ビートルズのノルウェーの森(Norweigian Wood)を聞いていて、村上春樹の大ベストセラー「ノルウェイの森」を思い出し、そういえば昔、敬遠して読んでもいない癖に、何で「ノルウェー」をあえて「ノルウェイ」と表記しているんだろう?気取ってるなあ、とか思っていたことを思い出したからなのです。
敬遠していた記憶すらあやふやな程昔の出来事ですので、これを機会にあらすじでも見てみようと思ってAmazonを訪問したところ、ある人(一般人です)が、これでもかという程この本の事を酷評しているのに出くわしました。それでかえって興味を持ち、読むことにしたのですが、本当に今更な話であり、天邪鬼もいいところです。

 

 

読んでみると意外と気に入りました。この本の事を酷評していた人は、性描写の多さに辟易したみたいですが、私は殆ど気になりませんでしたし、思っていたより読みやすい文体で、抵抗なく一気に読み終わりました。
読み終わったついでに、当時全く理解できなかった「限りなく透明に近いブルー」ももう一度読んでみようとKindleで購入したのですが、こちらはやっぱりあまり共感できず、読み終わるのに苦労しました。

 

ちなみにきっかけとなったビートルズのノルウェーの森は、原題が「Norweigian Wood」で、Woodにも確かに森や林の意味はあるものの、その場合はWoodsと複数形となり、歌詞の意味からすれば木材とか家具という方が正しいのだそうです。邦題を付けた時の誤訳だということなのですが、「ノルウェーの家具」では雰囲気出ませんね。

 

 

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