先日R1200Rを約4か月ぶりに動かしてやったので、今回はFTR223の番です。
過去の記録をたどってみると、5月の初めにRとFTRの2台で娘と成田空港までツーリングしたのが最後でしたから、FTRを始動するのは5カ月半ぶり、そして私自身が乗ったのは更に前の4月下旬で、実に半年ぶりです。
どこへ行くというあてがある訳ではなく、エンジンを回してやることの方が主旨ですから、近くの手賀沼周辺を流して来ることにしました。秋晴れの上天気で、のんびり走るだけでとても気持ちが良かったです。
10時頃にトランクルームから出発しましたが、先日のR1200Rの時と同様、セル一発で始動しました。Rはインジェクション仕様ですからまだわかるのですが、FTRはキャブ式にもかかわらず大したものです。まだ寒くはないのでチョークを使う必要もなかったですが、今の若い人はチョークと言われても知らない人の方が多いのでしょうね。
まずは手賀沼の南岸を走っていて看板が目に付いた旧手賀教会堂に寄ってみることにしました。ここには以前も来たことがあるのですが、明治時代に、別の場所に建っていた茅葺屋根の民家を現在の位置に移築し、教会堂として改造した、全国的にも珍しい例で、首都圏で現存する最古の教会堂なんだそうです。
前回も休館日で中は見られなかったのですが、残念ながらこの日もまた休館日でした。
その後は手賀沼を反時計回りに一周して、また手賀沼の南岸に戻り、展望台で沼を眺めながら一休みして、手賀大橋のたもとにある「道の駅しょうなん」で昼ご飯にしました。
手賀沼は長く水質汚染日本一の湖沼という、全く有り難くない日本一だったのですが、最近では環境保全の取り組みの成果もあって水質はかなり改善しています。写真で見てもとてもきれいに見えるのですが、それでもまだ全国ワースト5なのだそうです。
昼食の後は手賀大橋から北岸に渡り、民藝運動の提唱者、柳宗悦(やなぎむねよし、やなぎそうえつ)や講道館柔道の創始者、嘉納治五郎の旧宅を訪ねることにしました。
手賀沼を見下ろす高台の住宅街の中にありますので、こんな時軽量のFTRは便利です。我孫子は柳宗悦の思想に共鳴した志賀直哉や武者小路実篤も移住してきて、旧白樺派の拠点ともなっていました。
以前からこの一帯を巡ってみたいと思っていたのですが、あいにくこの日は月曜日で美術館・博物館は休館日が多く、旧手賀教会堂と同じく白樺文学館等も休館でしたので、柳邸、嘉納邸跡の訪問だけとなりました。
ここからまた手賀沼沿いに走り始め、近くの農道などを縫って14時過ぎには帰宅しました。昼食時間等を除けば3時間ほどの走行で、75kmのプチツーリングでした。
のんびりといいながら、少しでもバッテリーを充電しようと回転数高めに走ったのですが、FTRは全く違和感なく快調に走ってくれました。