シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

娘が家を出ました。

 

先日娘が付き合っている彼との初顔合わせを銀座コリドー街の筋肉食堂で行ったばかりですが、その翌週娘は彼との同棲を始めるために家を出て行きました。
何だか急転直下の展開で、当初は年末位にと言っていたのですが、私との顔合わせが無事終わって、二人とも一刻も早く一緒に住みたい気持ちになったみたいです。

 

まあこれまでも週末は独り暮らしの彼のところで過ごすことが多く、まるで週末婚だなと妻と話していましたし、その為に徐々に荷物も持ち出していたようですから、こちらの心積もりもできていると言えばできていました。
ですから、よくお話の世界であるようなドラマチックでセンチメンタルな父娘の別れの場面はなく、荷物の搬出を手伝いに来た彼と出て行くのを、じゃあなと見送っただけですが、出て行ってしまえば寂しいのは勿論です。

 

娘は今27歳、兄である息子が家を出たのもやはり27歳、そして妻が家を出て私と結婚したのも27歳の時のことでしたから、何か因縁みたいなものを感じます。そういう年頃なんでしょうか。
私のように田舎育ちだと、18歳になれば就職か進学かを問わず親元(私の場合は祖母元でしたが)を離れて一人暮らしをするのが当然、という空気が自分にも周囲にもありましたし、それは独り立ちの予行演習的な段階でもあった訳です。特に大学に進学すれば年何回かの長い休みがあり、数か月間は実家に帰るのが普通でしたから、自分には家を出たという感覚もありませんでしたね。
ただ私の場合は卒業後すぐに韓国に赴任することとなり、帰国後も東京・大阪・岡山と国内を転々として結局実家に戻る機会はありませんでしたから、祖母にすれば大学に進学した時点で、もう送り出したという覚悟はしていたのかも知れません。

 

関西圏で育った妻も首都圏で育った子供たちも、進学・就職にあたってその経済圏の中で選択するのはそう難しい事ではありませんから、結果としてその先にある結婚というタイミングで家を出ることが多くなるのでしょう。
まあ娘はその前段階の同棲ですし、息子も同じく同棲という形で家を出ましたので、昔に比べてそのあたりは自由になっていると感じます。私たち夫婦の場合は、妻のお父さんが昔気質の厳しい人でしたから同棲という選択肢はあり得ませんでしたが、お試し婚としての同棲に否定的ではありません。語弊はありますがインターンシップみたいなものかなと、、。現に息子の場合は同棲が破綻して今は独り暮らししているのですが、これが正式に結婚という形をとっていたなら結構大変だったと思います。まあ結婚していたなら双方もっと妥協し我慢し合っていたのかも知れませんが。

 

首都圏で暮らしていることのメリットは、同棲・結婚となってもその経済圏内で暮らしていく確率が高くなることで、息子は我が家から30分圏内、今度娘が彼と住むところも1時間圏内です。勿論双方の仕事がどう変わっていくか先のことは誰にもわかりませんが、当面彼らが近くにいるだけでも安心なのは確かです。

 

私たち夫婦の子育てもこれで完結と言っていいでしょうし、これからはまた二人の生活に戻ります。戻るとは言っても、結婚後すぐに息子を妊娠・出産した妻との二人っきりの時間は本当に短かったですから、実質的にはこれからが始まりです。
とても陳腐な言い方にはなりますが、お互い健康で末永くというのが実感です。

 

 

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