2000年9月に我が家の一員となり、2012年の11月に天国に旅立ったクーが我が家にとっての最初の猫。そして、その2年後2002年6月から今に至るまで、我が家の一員として可愛がられているのが御年17歳、人間換算で84歳の老婆ロクです。
2002年当時、我が家の周りでは何匹かの野良猫が住んでいたのですが、そのうちの1匹が子供を産み、前の家の軒下あたりで子育てを始めていました。
6月のはじめ、生まれたばかりの子猫の1匹がどうも育児放棄(?)されたようで、一生懸命離れたところから母親を呼んでいるのですが、母猫は知らん顔で見向きもしていないことに気付きました。気にはなりつつ、いずれ何とかなるだろうとそのままにしていたのですが、その夜一晩中鳴き続け、朝4時頃私がふと目覚めた時もまだ鳴いていました。これはもう決定的に母親から捨てられたんだなと思い、ウチで飼ってやるしかないと、保護する決心をしました。
この時間まだ周りは寝静まっていて、家族も同様、相談もできません。事後承諾でいいかと腹を決めて、そこまで行ってみると、怯えた子猫は小さい体で一生懸命逃げようとします。狭いところに逃げ込まれないように気を付けながら追い込んで、やっと捕まえましたが、本当に怖かったのでしょうブルブル震えていました。夜露でぐっしょり濡れた彼女(当時は彼か彼女かわかっていませんでしたが)をTシャツの中に抱え込み、家に連れて帰りました。
それから家内を起こし、濡れた体をふいてやってから、温めたミルクを飲ませてやると、余程空腹だったのかすごい勢いで飲んでくれました。それから風呂で体を洗ってやりましたが、ノミが生き延びていてその後ノミ駆除が必要でした。
ウチに来た時、生後1週間くらいと思っていたのですが、もう目も見えていてすぐにドライフードもカリカリ食べられるようになりましたので、既に生後数週間は経っていたようです。本来のウチのネーミングルールでいえばロクではなくゴーだったようですが、まあ家族になったのは6月なので良いでしょう。
食事もすぐに慣れ、トイレもすぐ覚えてくれましたので世話は無かったです。大変だったのは先住民であるクー♂の方で、彼はまだ目も見えない頃からウチに来たので、猫という存在も良くわかってなかったのか、自分よりもはるかに小さい子猫が怯えてシャーシャー言うのに逆にビビって、ストレスで吐き戻したり、上記のようにノミをうつされたり、災難でした。
でも生来温厚な猫で、すぐに小さなロクをかわいがりはじめ、二匹仲良く暮らしてくれたのは何よりでした。
上記の通り既に84歳と高齢になりましたが、早く死んじゃったお兄ちゃんの分も、これからも長生きして欲しいと思っています。折を見て彼女の日常も続報します。