屋久島ツアーの3日目最終日は、7時45分チェックアウトを済ませてホテルを出発、年配者が多くゆったり日程のこのツアーとしては早めです。
昨日屋久島を時計回りに一周して、時計盤の6時位置にあるホテルに戻ってきたのですが、この日は反時計回りに4時位置まで戻ったところにある安房から、山道を標高1,000m地点まで登って「ヤクスギランド」というところでミニハイキングです。
この日も雨模様だったのですが、この日案内してくれたバスガイドさんも前日のネイチャーガイドさんと同じく、傘片手に制服のまま気楽に散策道を進んで行きます。
この日は前日より雨も弱そうでしたから我々もハイキングウェアのまま傘をさしてついていったのですが、やはりレインウエアの方が楽でした。ただこの日は最終日で、この後そのまま空港から飛行機に乗りますから、濡れたレインウェアを荷物として持ちたくなかったというのも本音です。
それに最近のアウトドアウェアは撥水性もかなりなもので、傘をさしていても足元などはかなり濡れたのですが、ちょっと払ってやるだけで簡単に水玉が流れ落ち、浸み込むことは全くありませんでしたし、シューズの防水性も完璧でした。
ここは当初30分の一番短いコースの予定だったのですが、皆さん歩けそうなのでもう少し行きましょうということになり、50分のコースを歩いて来ました。ここも前日の白谷雲水峡と同じく見事な苔の世界が広がっていて、私には屋久杉よりもそちらの方が印象に残る程でした。
ヤクスギランドからバスで少し下ったところにある「屋久杉自然館」では、案内員の方に色々説明をしてもらい、これで2泊3日の屋久島観光が終了しました。
屋久島空港に着いたのが11時過ぎ、12時半のフライトまで時間がありましたから空港のレストランで、屋久島うどんを食べることにしました。セットには飛び魚のから揚げが付いていたのですが、これは今回参加メンバーだった男性が初日からずっと食べたいと言っていた島の名物で、一緒のテーブルで食べたこの男性は望みがかなったといたくご満悦でした。確かにからりと揚がった丸々1尾のから揚げは大変美味しかったです。
往路は鹿児島空港乗り換えだったのですが、復路は福岡空港乗り換えです。
福岡まではJACのATR42-600という機種でしたが、往路の機種よりさらに小型でハイビスカスが描かれた機体が可愛いです。
そしてこの飛行機は、1C・1D席がCAさんが通常座っている席と同じように後ろ向きにセットされるという珍しい配置となっていて、今回我々のツアーでこの席を取れたのだけれど、座ってみたくないですか?と添乗員さんから勧められました。以前この後ろ向きの席を、喜んでもらえると思って配席したら逆に何で後ろ向きの席を?と怒られた経験があるのだそうで、○○さん(私)なら喜んでもらえそうと思って、との事でした。添乗員さんの思惑通り、一も二もなく即答でOKしたのですが、後ろ向きに座って見る空からの景色はとても新鮮でした。
まあ2C・2D席とはボックス席のように向かい合わせになりますので、赤の他人なら少し気まずいですが、今回は同じツアーのご夫婦でしたからそれもなく、とても楽しいフライトでした。
福岡空港では2時間程乗り継ぎ時間がありましたから、一旦搭乗エリアを出てお店などを冷やかすことにしたのですが、ご当地名物の博多とんこつラーメンに引き寄せられ、屋久島空港で昼ご飯は食べていたのに、また食べてしまいました。
福岡からは、屋久島福岡便の10倍はあろうかという大型ジェットで、ほぼ定刻に羽田到着、帰宅ラッシュのサラリーマンで混み合う電車で家にたどり着いたのは19時頃でした。
今回の屋久島ツアーは記憶に残るとても良い旅でした。できれば屋久島のシンボルともいえる「縄文杉」にも行って見たいと思いますが、健脚の人でも8時間、普通なら10時間はかかるそうですし、75歳までという年齢制限もある(ガイドを頼んだツアーの場合)そうですから、ちょっと尻込みしてしまいますね。