この日長野県の豊丘村にある道の駅で目覚めたのは何と夜中の3時半、前夜早く寝すぎたこともあるのでしょうが、前日と同様車内でゴロゴロしていても仕方ありませんので、起き出して伊良湖岬へ向けて出発することにしました。
最初は、甲州街道・旧中山道をたどるイメージでしたから、草津・京都・大阪と抜けて、淡路島から四国へ渡る積りだったのですが、初日の東京都内の混雑でめげてしまいました。結局名古屋・京都・大阪は迂回して、前年と同様に伊良湖から鳥羽までフェリーで渡り、そこから和歌山まで紀伊半島を横断して、徳島行きのフェリーに乗ることにしたのです。
4時前に走り始めましたから気分は夜間急行便です。大型トラックの流れに合わせて順調に走った、と言いたいところですが、現実にはGoogleナビの距離・時間最優先ルートに乗ってしまい、豊橋方面に向かう途中、対向車も先導車も後続車もいない真っ暗な峠道を延々と走らされて心が折れそうでした。真っ暗とはいえ既に夜明けも近かったですから我慢も出来ましたが、これが真夜中2時3時だったら引き返していたかも知れません。
おかげで時間だけは十分短縮でき、伊良湖発8時10分の便に間に合ったのですが、ずっと暗い中を走ってきて、渥美半島の先端が近くなり菜の花畑が多く見られるようになるとホッとしました。
前年は強風でかなり揺れたのですが、この日は穏やかな上天気でしたから、とても快適な船旅でした。
この日も11時からリモートで打ち合わせの予定がありましたので、鳥羽に着いたらすぐ停泊場所を確保して準備する積りでした。港近くの道の駅が良いだろうと船中で目星をつけていたのですが、行って見るとそこは単なる海産物の販売店で、良く見ると「道の駅」ではなく「潮騒の駅」でした、、、。慌てて近隣の場所を探してみると近くに音無山という観光地があって無料駐車場を備えているようでしたので、そこをしばし使わせてもらうことにして一件落着です。
ちょっと長引いて13時前まで打ち合わせがかかってしまいましたので、この日のうちに和歌山まで行くことは難しくなりました。また前年の紀伊半島横断ルートは結構な山道で時間もかかるのですが、この日距離・時間優先のGoogleが指示してきたのは、松坂あたりまで北上し、伊賀上野から名阪国道を走るというルートでした。かなりの迂回路となりますが、Googleは時間短縮を取ったということですね。私も前年の延々と続く山道はちょっと勘弁して欲しいというモードでしたから、おとなしく従うことにしました。
伊賀上野に来たあたりで15時を回ってきました。この日は3時半に起きていますから既に12時間以上経っていますので、宿泊は「道の駅いが」と決め、近くの日帰り温泉を探してまずそちらに向かいました。
そこはモクモクファームという観光農園に併設されている「野天もくもくの湯」という日帰り温泉なのですが、同じ伊賀市のこの施設に向かうまでに一旦滋賀県を通り抜けることになりました。伊賀は三重県ですが、滋賀県に入るとそこは甲賀で、伊賀忍者、甲賀忍者の里は県境をはさんで向かい合っているんですね。
500円のワンコイン温泉としては十分すぎるほどで、満足して帰ろうとしたら場内のレストランで美味しそうなトンカツを見つけました。観光農園としてポークとイチゴが売りのようで、ついでに晩御飯もここで済ませることにしたのですが、柔らかく揚がったヒレ肉はとても美味でした。