シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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あおり運転暴行事件、高齢者の加害事故

今回の常磐道でのあおり運転暴行事件(近くなので他人事ではなかったです)で色々議論になっていますが、以前から問題になっている高齢者の加害事故と合わせて考えてみました。

私は今年が運転免許の更新年で、先月更新は無事終わりました。

無事終わったと書きましたが、正直「無事」更新が終わったと実感する人ってどれくらいいるんでしょう?普通は更新できて当たり前、と思ってますよね?
まず運転免許の更新ってこんなに簡単(手続きの簡単さではなく、更新可否判断の簡単さ)で良いんでしょうか?

違反講習2時間を受けてきた身で言うのも気が引けますが、一旦取得すれば、ほぼ既得権として更新が可能な制度になっており、余程のことがないと、取り消しにはなりません。ネットでも同様の意見がありますが、免じて許すという重みがない、運転に関わる技量と知識のみで適性が重んじられていない、という事を感じます。
運転者としての適性を図ることは簡単ではないですが、違反制度との連動で、あおり運転や飲酒運転のような、クルマを凶器化する違反者は一発取り消しや、ドイツのように最高刑の場合生涯再取得不可となるような制度も導入すべきだと思います。

今回のあおり運転暴行事件の犯人のような輩は運転免許以前の問題ですが。

 

又、高齢者の加害事故も問題になってますが、これも高齢者の免許返納だけの問題ではなく、そもそも免許を維持するためのハードルをもっと高くすることで解決できるのではないでしょうか?
高齢者の場合は主に運転技術、運動機能の問題ですので、それは現在の高齢者講習の運用を厳格にすることでクリアできるでしょう。今の高齢者講習の仕組みも、調べてみればよくできた制度で、免許更新できて当たり前という今の考え方を変えさえすれば、制度が機能するようになります。賛否あるのは当然ですし、公共交通機関が鉄道もバスも衰退している地方ではそう簡単な問題でないことも理解できますが、でも免じて許すというのが免許なら、返納するまでは対応できない(しない?)というのもおかしいと思います。

一旦取った免許が既得権化するのは、落ちこぼれを認めない現在の社会の反映かも知れません。学校は入学することが最も難しく、入学さえしてしまえば卒業できて当然。就職も新卒一括採用に社会全体で取り組み、終身雇用が未だに幅を利かせる。留年や中退、中途退職を落ちこぼれと考える、恥と考える、そういう文化が産んでいるような気がします。人はみな違うのだから学校にも会社にも免許の更新にも落第(という言い方が悪いですよね)はあって当然、とは出来ないんでしょうか。
それに加えて、運転免許の定年制も考えるべきです。18歳からという下限年齢のみがあって上限年齢がなく、講習さえ受ければ何歳まででも持てることのほうが不合理だと思います。 

運転免許だけではありません。最も厳格にしてほしいのは医師免許、薬剤師免許、教員免許等々です。命や人生に直結する免許だからこそ、免許取得には多大な努力とそれにふさわしい能力が求められますが、その経年劣化への対応は不足しているのではないかと思います。

自賠責と任意保険の制度の見直しも必要です。自賠責だけでも平均的な事故への責任は負える、という事にしないとおかしいし、その分のコストアップも自動車保有の責任として負担すべきだと思います。

また保険料率設定の年齢条件は、今は若年層だけ(だと思う)ですが、下記の資料によると、交通事故の年代別発生率は高齢者も明らかに高くなりますし、高齢者の料率見直しも必要でしょう。

教えマッスル自動車保険より、平成28年度年齢別交通事故発生比率f:id:k0013293:20190706103103p:plain

 

要はクルマを持つコスト、運転するコストを相対的に高くするという事、特に高齢者は自分が運転することで周囲のリスクも高まることを自覚して、そのコスト負担を受け入れる、という事です。

自分も高齢者となり、その現実を受け入れるのはつらいし、ましてバイク乗りは世間の目も厳しいですから、自分に指先を向けるような記事となってしまいますが、いつまでバイクに乗るのか、クルマはどうするのかは、やはり考えなければいけません。

 
今回のあおり運転暴行事件は、デマ拡散で思わぬ被害者を生んでしまっており、こういったブログで意見を書くことも怖いんだなあと思います。
やっぱり今後は、意見主張しないまったりブログでいこう、、。
 
 

 

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