シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

採用面接もWebが増えているようです

 

新型コロナ騒動でテレワークが増えるのと共に、採用面接の場面でもWeb利用が増えてきているようです。

 

私も過去採用という仕事に関わっていたのですが、正直面接くらいは実際にやりたいなと思います。とはいえ今は止むを得ませんし、過去には何度かWeb面接を利用したこともありますから、一概に否定もしませんが、、。
昨年就活に臨んだ娘の場合は、面接はすべて対面でのもので、合同説明会等で大手の一部がWeb説明会をやっていた程度だそうですが、大手人材会社マイナビ(旧毎日コミュニケーションズ)の調べによると、今年は4月で60%を超える学生がWebでの面接を経験していて、4月後半に限ると95%にも上るのだとか。まあ今年のは異常値でしょうが、従来に比べて増えていくのは間違いないのでしょうね。

 

ただ、キャリア採用のように求めるスキル・経験が明確な場合はまだやりやすそうですが、私の会社では、新卒は一括総合職採用で入社後に適性を見ながら育成していくというやり方でしたから、求めるスキルや経験も絞り込まれてはおらず、Webでの面接だけというのは心もとない思いがします。
Webでの面接だけとなると、今以上に大学の偏差値や成績、部活動・サークル活動等の書類上の情報に引っ張られることが多くなりそうな気がします。
対面の面接なら何が違うんだと言われればそうかも知れませんが、画面を通してではなく直接見ることで、立ち居振る舞いや仕草からくみ取れる部分もあるのではないでしょうか?私が古い人間だからなのでしょうが、少なくとも3回や4回は面接をするわけですから、その内1回くらいはリアルな面接の機会を作りたいなとやはり思います。

 

またここで蘊蓄話です。「立ち居振る舞い」と「立ち振る舞い」はどちらでもいいという説もあるのですが、元々は違う言葉で、「立ち振る舞い」は出発・門出にあたって供されるごちそうのこと、立つ人への振る舞いだったそうです。

 

面接に限らずWebミーティングの場合でも自室を使う訳ですから、背景に余計なものが映り込まないように気は使いますが、それが採用面接なら応募者としては尚更気になると思います。
机の背面に本棚がある、という配置は意外と多いと思うのですが、私の場合も丁度その状態で、そのまま映すと本のタイトルがバッチリ映ります。この本箱は私の本の電子化率が進むと共にどんどん家内の本に侵食されて、今ではヨガ関連やスピリチュアル系の本がズラリと並んでいますから、このままでは私の人となりを誤解されそうです、、。ということで私はSkypeの背面ぼかしを使っているのですが、面接応募者としては、これを逆手にとれるかも知れませんね。さりげなく売り込みたいスキルの本を見える位置に配置したりして、、。


現役時代の思い出ですが、ベトナムの高校生対象に奨学金を給付して日本の大学への留学を支援する事業を担当していて、年に1回は学校訪問や説明会・面接の為にハノイ、ホーチミン等の都市に出張していました。
ある年、ハノイで数人の高校生との面接を終えホーチミンに移動したのですが、どうしても面接の日時に都合がつかなかった生徒がいて、書類を見る限りとても優秀そうだったので、ハノイとホーチミンをWebでつないで面接することにしました。
この留学生選抜の面接は、1番目は学力と日本語のレベル(N1=日本語能力試験1級、を来日後早期に取得でき、1年以内には日本の大学に合格できると思われるレベル)、2番目は専攻したい分野とそれに対する意欲、を見極めることであり、趣旨が明確なのでキャリア採用と似ていて、Web面接に馴染む種類の面接だったと思います。

 

彼はハノイの自宅からの参加で、面接自体はスムーズに進み、十分合格レベルだなという感触だったのですが、この場合もやはり背景に自宅の様子が映し出されていて、きちんと片付いた(片付けた?)部屋の様子が窺えました。
そして面接もクロージングに近付いた頃、東南アジアの街角でよく見かける雰囲気の、上半身裸で短パン一枚の彼のお祖父さん(?)が悠々と画面を横切っていきました。受験者本人は全くそれに気付いていないのですが、お祖父さんの方は興味津々で、立ち止まりこそしないものの画面をじっくりのぞき込んで行って、更に一度戻ってきました。勿論それで合格・不合格を決めるつもりもなく、彼はその優秀さで十分合格でしたし、逆に随分和んで好感度が上がったかも知れません。

 

面接に限らず、自宅でリモートワークしていれば、例えば小さなお子さんが画面に乱入するとか、大声をマイクが拾ってしまうといった事態は十分あり得ますが、背面の本のタイトルで小細工したり、子供たちに必要以上に静かにすることを強いたりするよりは、このような日常が思わず垣間見える方が、好感度は上がるかも知れませんね。これを逆に好感度アップのために仕込むことは無理だと思いますが。 

 

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