前編からの続きです。
三芳村の道の駅にあるビンゴバーガーでハンバーガーを食べている間に、それまでどんより曇っていた天気が急速に回復し、青空が広がってきました。同時に暑くもなってきましたので、ここからはそう遠くない冨浦の道の駅へ、お土産にする枇杷を買いに急ぎます。
このあたりは枇杷が名物で、道の駅の名称も、「道の駅とみうら枇杷倶楽部」です。道の駅の中にもびわソフト、びわアイス、びわゼリー、びわジャム、びわ饅頭、びわと名の付くものなら何でもあります。
例年であれば枇杷農家の出店が多数出ているのですが、今年はこれもコロナの影響か全く見当たらず、道の駅併設のとみうらマートというところで売られていたお土産用の枇杷を買い、びわソフトで一休みです。
枇杷の写真を取り忘れたのですが、買ったときはきれいだった枇杷が、家に帰ってみるとあちこち赤黒く変色していました。きちんと箱詰めされ、枇杷同士が擦れないようにはなっていたのですが、バイクのトップケースは結構揺れますから、その緩衝材と擦れたのかも知れませんし、この時期トップケースの中は高温になりますから熟れたのかも知れません。何にせよデリケートな果物ですが味には問題なく、冷やして食べるととても美味しかったです。
予定ではここから帰宅だったのですが、野島崎灯台をパスしたので時間的にも早く、更にこんなに上天気になったのなら、やはり青い海が見たいなあと言う気になって、ここからも近い「大房岬(たいぶさみさき)」に寄ってみることにしました。
この大房岬は、地図で見ると南側の洲崎(すのさき)や北の富津岬(ふっつみさき)と比べて存在感がなく、これまでは寄ろうという気にもあまりなりませんでした。
実際に行ってみると、天気が回復していたこともあり、文字通り青い空、青い海、そしてきれいな緑でとても心癒されました。
やはりそうメジャーな観光地ではないのか、地元の方が多かったようです。就学前のお子さんを連れたお母さんの団体が、レクリーダーと思しき男性を中心に広い芝生の広場で遊んでいたり、ゲートボールに興じる年配者のグループがいたりしましたが、敷地が広いのと順路が木立に覆われているので、巡っている間は殆ど人に会うこともなく、ひっそりしていました。
またここには旧日本軍の要塞跡地もあります。写真では明るく見えますが実際はもっと薄暗く、他に人も全くおらず私一人でしたので、ここだけは違う空気が流れているようでちょっと怖かったです。遺構巡り・廃墟巡りに興味はあるのですが、私は一人では無理ですね。
予想以上に満足できる寄り道だったのですが、ただ大きな誤算は、駐車場が海岸から随分離れたところにあり、海を見ようとすると、かなりの距離を歩き相当な高低差を登ったり下ったりしなければならないことでした。
巣籠りで弱った足腰はガタガタになり、翌日以降も苦しんでいます。
ここから冨浦に戻り、高速を使って帰路につきましたが、朝8時半に出発し、17時半に帰着、走行距離350kmの久々に本格的なツーリングでした。
6月19日には都道府県をまたぐ移動の自粛要請も緩和されましたので、次は千葉にはない高原へのツーリングがしたいですね。