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千葉ニュータウン「牧之原公園」満開のコスモスと秋の空

 

10月16日の金曜日、天気が悪いとの予報に反して晴れ間が見えてきましたので、午後から思い立って家内とコスモスを見に行ってきました。

 

ちょっと強めの風が肌に冷たい程で、秋の深まりを感じます。
千葉ニュータウンは、上野を出た京成線が葛飾区の高砂で分岐し、そこから成田空港までほぼ真っすぐ東に走る北総線という路線に沿って開発された新しい街(と言っても計画から50年以上は経っていますが、、)です。その東部に位置する印西牧の原駅の北側にある「牧之原公園」には「コスモスの丘」という一画があって、そこのコスモスが例年見事な花を咲かせるのです。

 

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スマホの写真では綺麗さが伝わらない(と言うより写真が下手、、)ですが、この日はほぼ満開で、一面のコスモスが、この日のちょっと強い風に一斉に首を揺らす様はとても綺麗でした。ピンクの濃淡の花が入り混じる中に白い花がポツポツとアクセントになっていて、他にはない美しさだと思います。
花についての知識はない私ですが、一番好きな花が春の桜、二番目に好きな花が秋のコスモスです。コスモスは漢字では秋桜と書きますから、どちらも桜系統ですね。コスモスはこのあたりのシンボル的な扱いをされていて、千葉県の地銀である、千葉興業銀行も全面的にコスモスです。

 

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参照:https://itot.jp/12231/58

この日は本当に秋らしい高い空が広がり、とても気持ちの良い公園散策となりました。千葉ニュータウンは下にも書きますが当初計画通りの人口には達しておらず、各施設に十分なゆとりがあります。更に現在はコロナの影響で人出も少ないですから、どこもとてもゆったり寛げる穴場だと思います。平日という事もありますが、この公園にも私たち夫婦含めて両手に足りないくらいの人しかいませんでした。

 

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千葉ニュータウンは、多摩ニュータウン、港北ニュータウンとほぼ同時期の1960年代半ばに計画がスタートし、その中でも最大の規模となる予定だったのだそうです。ところが千葉ニュータウンの計画は大幅に下振れし、これまで大失敗と言われていました。
最近になってようやく復活の兆しが見えてきましたが、不振の原因の大部分は交通機関の脆弱さで、都心への唯一の足である北総線は、地価の高騰と利用客が増えなかったことで日本一の高運賃の鉄道となってしまいました。当初は成田新幹線として計画されていたものが、成田闘争の影響等で空港までの延伸が大幅に遅れて、千葉ニュータウンで行き止まりの、いわゆる盲腸線となっていたことが痛かったようです。空港までの開通は何と2010年までずれ込みましたから、計画から40年以上を要したことになります。

 

私が千葉県北西部の今の住所に引っ越してきたのは二十数年前ですが、その時北総線はまだ千葉ニュータウン中央駅までしか走っていませんでした。その後印西牧の原、印旛日本医大前とじわじわ延伸しましたが、成田空港に直結するまでにその後も15年程要したことになります。千葉ニュータウン中央駅以東の線路沿い、道路沿いには広大な分譲予定の空き地が拡がり、ラジコン飛行機を飛ばしている人もいたくらいです。

 

この辺りには「ラーバン」という名を冠した施設がいくつもあり、ラーバンって何だろうなと思っていたのですが、スペルは「Rurban」で、田園的という意味の「Rural(ルーラル)」と、都会的という意味の「Urban(アーバン)」を組み合わせた造語で、田園と都市の融合・共生という事だそうです。
千葉ニュータウンが目指した理想がそこにあったのでしょうが、これまでどう見ても「Rural」に偏っていたものが、ようやく「Rurban」に近付いてきた、という感じがします。ここまでの関係者の努力の甲斐あって(?)、千葉ニュータウンの中核である印西市は7年連続で、東洋経済の「住みよさランキング」総合一位に輝いているのだそうです。

 




 

 

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