シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

お一人様の旅

 

北海道ツーリングや東北ツーリングについてあれこれ妄想していて、以前は一人客を受けてもらえない宿が多く、宿泊場所の確保に苦労することが多かったことを思い出しましたので、ちょっとそれについて書いてみます。

 

私が社会人となった当時も既にビジネスホテルはありましたし、それならば一人客も断られることはありません。しかしビジネスホテルも今みたいにどこにでもあるという状況ではなく、それにせっかくプライベートで旅に出るのなら温泉にも泊まりたいのですが、一人旅には温泉宿のハードルはとても高かったです。
楽天トラベルやじゃらん等でのサイト予約ができなかった時代には自分で電話予約するのが普通でしたが、男一人と告げたとたん胡散臭そうな態度に変わり断られるということが良くありました。
たまたま泊めてもらった宿で、一人旅は苦労するんですよねという話をしたところ、女性一人旅の場合は自殺等のリスク、男性一人旅の場合は覗き等の性犯罪のリスクを恐れるんですよと聞いたことがあり、それも理解はできるものの、一括りに判断されるのは心外だなあと思ったものです。

 

ちなみにビジネスホテルは、法華倶楽部(現ホテル法華クラブ)が発祥とされていて、京都にお参りに訪れる日蓮宗の信者向けに、当時相部屋が普通だったところに安価な個室を提供したのが始まりだったそうです。法華倶楽部という名前にずっと疑問を持っていましたが、そういう経緯だったんですね。納得です。

 

風向きが変わってきたのは、一人を揶揄する「ボッチ」という言葉の流行に続いて「お一人様」という言葉が定着し始めた頃からでしょうか?温泉宿でも一人向けプランを用意してくれるところが随分増えてきました。ただ「お一人様」という時の対象は女性というニュアンスが強く、中高年男性の場合はまだちょっと色眼鏡で見られているような気がします。多分被害妄想なんでしょうが。

 

そういう視線を感じたとき、私の場合はことさらバイク旅であることを強調したりします。バイク旅であれば一人であることは不自然ではありませんし、その上飲めない私は常に夕食の場に困るのですが、それについてもクリアできます。いかにも居酒屋さんといった店しかない(最近ではファミレス等がどこにでもありますから、そういうケースは少なくなりましたが、おいしそうな店は圧倒的に個人営業の小料理屋とか居酒屋といったお店なんですよね)場合にもヘルメットを抱えて入れば、食事だけでも良いですかと聞きやすくなります。しかしこれも下戸の被害妄想なのかも知れませんね。
「孤独のグルメ」という人気番組の主人公も下戸という設定で、食事場所に悩むという場面が良く出てきますが、私がこの番組を好きなのはそういったところに共感するからなのでしょうかね。 

 

そして今年の長距離ツーリングのプランですが、もう7月となってしまい、北海道に行くには少し遅くなりました。混雑が嫌な私は、現役時代の長距離ツーリングでもトップシーズンといわれる時期は敬遠していて、過去2回の北海道ツーリングも6月下旬から7月上旬に行っています。今年行くとすれば8月の下旬から9月の上旬ということになるのでしょうが、せっかくなら初夏の北海道にもう一度行きたいです。

  

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前回ツーリングでの上富良野パノラマロード江花

 

ということで、現状では初秋の東北ツーリングに可能性を残して検討中なのですが、東北も温泉の宝庫で、楽天トラベル等の宿泊予約サイトの温泉宿にも一人用の設定が多く出回るようになってきていますから、ツーリングプランも立てやすくなりました。
あと気になる点といえば、私の好きな小規模の鄙びた宿では禁煙設定のところは殆ど無く、禁煙部屋と指定してもタバコの匂いが染みついている場合が多いことです。小規模な宿で完全分煙が難しいことは理解できますし、自分も過去喫煙者でしたのでうるさくは言いたくないのですが、私に限らず禁煙した人間の方が、元からタバコを吸わない人よりタバコの匂いに敏感になる傾向はあるみたいですね。

 

また、お一人様パックが定着してきたとはいっても、高級旅館といわれるようなところでは、やはり2名以上の設定しかないところが多いですね。まあそういうところには普通泊まろうとも思わないのですが、懐事情が許せば一泊位は殿様気分も味わいたいものです。ただそういった宿での一人での夕食は通常の宿以上に疎外感がありそうですが。

 

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