三回目の新型コロナウイルスワクチン接種が話題になり始めていますので、市役所の広報ページで接種計画を調べてみようと閲覧していて、抗原検査キットを各家庭で常備しておくことの勧めと、それに対しては市から補助金を出しているということの説明に目が留まりました。
抗原検査という言葉は最近マスコミでもよく目にしますし、新型コロナウイルスを発見するための検査だということは言葉からもわかりますが、正直どんなものかちゃんと理解してはいませんでした。そもそもPCR検査とは何が違うのかとか、自宅で簡単に検査できるのかとか色々疑問でしたので調べてみました。
まず一般的に認知度が高いPCR検査ですが、検査したいウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出させる検査方法で、鼻や咽頭を拭って細胞を採取し、検査を行います。感染してから発症する数日前より検出可能とされています。主に体内にウイルスが検査時点で存在するかを調べるときに用い、感度は約70%程度だそうです。私は唾液を採取して提出する方式でしたがこちらの方が感度は下がるみたいです。
そして今回の抗原検査とは、検査したいウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法で、PCR検査に比べ検出率は劣りますが、単時間で結果が出る、特別な検査機器を必要としないことから速やかに判断が必要な場合等に用いられることが多いのだそうです。インフルエンザの検査はこの抗原検査を行っていることが多いそうで、確かにすぐその場で結果が出ますよね。
もうひとつ抗体検査というものもあって、これは過去にそのウイルスに感染していたかを調べる検査ですが、体内に抗体ができるまでには時間がかかり、現在そのウイルスに感染していないことの検査に用いることは難しいとされているのだとか。
抗原検査はPCR検査よりも精度は落ちるものの、簡単に速く結果がわかるという点では使いやすそうです。家庭ですぐ結果がわかるのものなら常備しておいてもいいかという気になりました。
市内にある市が指定した薬局で薬剤師による注意点や使用法の説明を受け、誓約書(同意書?)に署名して購入すれば個人負担は500円で済みます。早速最寄りの薬局に出向き、薬剤師さんから説明を受けて購入してきましたが、これまでのところそう購入者は多くないみたいです。私が購入したものは定価は1200~1300円程度の製品だそうで、700~800円を市が負担していることになります。同居家族3人分を購入してきました。
薬剤師さんからも使用法の説明はあったのですが、帰宅後改めて見てみると、報道等でよく見るPCR検査と同様に長い綿棒を鼻の奥に挿入して検体を採取し、それを試料につけてその反応で判断する、というものです。15分程度で結果は判明するようで、やり方自体は簡単ですが、自分で鼻の奥に綿棒をグッと差し込むのには勇気が要りそうですね。
これまでも、ちょっと熱っぽいとか、のどが痛いとか、果たしてこれは単なる風邪なのか新型コロナなのか判断できない場面はありましたし、それが人と会う前の場合は、このまま会っていいのか止めるべきなのか悩むことにもなりましたので、このキットがあればそういう時には役立ってくれそうです。もちろん使わないで済むのが一番ですが、、。