レインメーカーとは元々文字通りの「雨乞い師」を指す言葉だったものが、現在では「雨のようにカネを降らす人」のことを指すのだそうです。敏腕営業マンだとか、売れっ子のコンサルタントだとか、1人で通常の何倍もの収益を会社にもたらしてくれるような人のことで、この映画の場合は、依頼者の要望にそった成果を上げて弁護士事務所に多額の収益を与えてくれる弁護士のことです。
この映画でのレインメーカーは、主人公の新進弁護士(マット・デイモン)ではなく、彼に立ちふさがる被告側の弁護士(ジョン・ボイト)のことで、カネのためならどんな汚い手段を使ってでも構わないと考える人を表す言葉として、あまりいい意味ではなく使われています。
マット・デイモンは巨大な保険会社を被告として訴えた一市民の弁護の為に圧倒的な力の差のある相手に立ち向かっていくのですが、かなり後になってやはり彼が主演した、プロミスト・ランドという映画とも相通ずる社会派映画でした。
主演のマット・デイモンは好きな俳優ですので、それが理由でこの映画を観始めたのですが、監督は巨匠フランシス・コッポラ、製作はマイケル・ダグラスですし、ミッキー・ロークやバットマン・リターンズでペンギン役をやったダニー・デヴィート、ロミオ+ジュリエットでレオナルド・ディカプリオと共演したクレア・デインズとなかなか豪華です。
これは1997年の映画で、マット・デイモンが一躍注目されたグッド・ウィル・ハンティングとほぼ同時期の映画ですから彼も若く初々しいです。
そしてマット・デイモンの相棒役のダニー・デヴィートは、ホーム・アローンという映画でも悪党役をやっていたと思っていたのですが、それはジョー・ペシという俳優さんでした。改めて画像検索して並べてみてもやっぱりよく似ているとは思いますが、ジョー・ペシはホーム・アローンでは憎めない小悪党を演じていましたが、本来の彼はもっと凄味がありますかね。
と、知った風に俳優の名前を並べましたが、この映画を観て顔と名前が一致していたのは実はマット・デイモンだけで、ジョン・ボイト、ミッキー・ロークなどの大物も顔はわかっても名前は後で調べてああそうだったとわかる程度です。昔から人の顔と名前を記憶するのは割と得意だったのですが、俳優・女優の名前は中々憶えられませんでしたし、映画好きと言える程映画を観ていなかったこともあって、本当に誰でも知っているようなビッグ・ネームでもああこれがそうか、となることも多々ありました。
しかしAmazonプライムビデオやNetflixで自宅で気軽に映画を楽しめるようになり、それをまたこんな風にブログ化するために、観た後も映画情報などを調べるようになったので徐々に知識も増えてきました。
単純に映画を観て楽しむだけで十分だとは思うのですが、こうやって調べてみた結果、ああそうなんだという気付きがあることもまた楽しいです。