千葉県北部には、北千葉道路という高速道路の構想があって、これは外環道から鎌ヶ谷、千葉ニュータウンを経由して成田までつなぐ、千葉県民悲願の(?)大構想なのですが、実際には開通の目途は全く立っていません。
ただ高速道路は全く開通していませんが、成田市から鎌ケ谷市まではこの北千葉道路の想定コースに沿って国道464号線が片側2車線の高規格道路として開通しており、高速道路部分の用地確保もできています。しかし問題はそこから西の部分、市川・松戸・鎌ヶ谷区間で、その区間ではR464も狭い片側1車線の渋滞が慢性化した道路ですし、市街化が進んでいることもあって開通はいつになるかもわからないといった状況でした。
それが、この一番困難と思われた市川松戸区間の事業化が始まったという事をニュースで知って驚いたのですが、その第一期区間は、西側が外環道に新設される北千葉JCT、東側はJR武蔵野線の東松戸駅付近で県道9号船橋松戸線と接するところまで、となっていました。
千葉県道9号線は一桁県道ですから歴とした主要地方道ですが、この東松戸周辺の地図を見ても見当たりません。
調べてみると、起点はJR・東武船橋駅の北口で、そこから東武新船橋駅、旧海軍通信施設跡の円形敷地が有名な行田団地を経由してJR市川大野駅に至るまでは主要県道と呼ぶにふさわしい立派な道です。ここまでは私も何度も利用している道でしたがこれがK9とは知りませんでした。そして終点は「松戸市高塚新田 信号無交差点(国道464号交点)」となっており、市川大野駅あたりから北はとても県道とは思えないような生活道路に入り込むみたいで、この区間は存在すら知りませんでした。そしてそこから先、上記の北千葉道路との接続点にあたるJR・北総東松戸駅まではまだ通じてもいないようです。
そしてK9についての記事を見ていると、この区間は「県道」ならぬ「険道」だ、みたいな書き方がされていて、千葉県の西の端、江戸川を渡ればもう東京という位置にあって市街化の進んだ松戸市でそんなところがあるのかと俄然興味が湧いてきました。
ひどく走りにくく荒れた「国道」は「酷道」と呼ばれますが、県道の場合はこう言うんですね。ちょうど娘のFTRも走らせてやらないといけない時期でしたし、気温も落ち着いてきて走りやすくなってきましたので、こんな細道・裏道にはうってつけのFTR君でちょっと探検して来る事にしました。
船橋法典駅近くの交差点でK9に合流して市川大野駅付近まで走りましたが、この区間は一桁県道と言われても全く違和感のない道路です。
それが市川大野から先、急に細い生活道路に入り込み、終点の「松戸市高塚新田 信号無交差点(国道464号交点)」までは下の写真のような道が続きます。
走ってみた結果、確かにこの区間は一桁県道とは思えないような狭く未整備の道路で、これが主要県道だと聞けば皆驚くと思いますが、しかしそれはほんの1~2kmのことであり、しかも険道という程険しい訳ではありません。ただFTRならスイスイ走れても、この狭さはクルマのドライバーにとっては嫌でしょうから、「険道」よりも「嫌道」とするのが妥当かも知れません。本当に険道と呼ぶのがふさわしい県道は房総半島内陸部には他にいくつでもありそうです。
短い区間であっけなく通り過ぎてしまいましたので、北千葉道路が完成すればそれに沿って走る一般道となるはずの国道464を渡って(上の最後の写真の交差点)、東松戸の駅付近まで農道と思しき道を走ってみることにしました。東松戸駅付近にはほんの数百メートルで双方行き止まりとなっている不思議な道路があるのですが、将来はこれがK9と接続するのかも知れません。手前側の突き当りの家は取り壊し(?)のようですが、もしかしたら立ち退きでしょうか?
とりあえず目的は達成しましたので、来た道を船橋法典まで引き返し、「讃岐饂飩まるは」で、うどんとおでんの昼食です。この近辺では讃岐うどんの味を忠実に再現している店として以前からのお気に入りです。うどん屋におでんというのは香川では定番なのですが、なかなか関東ではありつけません。
先日「バナナマンのせっかくグルメ」という番組に登場したらしく、更に混む店になっているのは困ったものです。
9時半に出発して12時半帰着、走行距離は約40km。お散歩ツーリングとも呼べない距離で、自転車ならこういうのをポタリングと呼ぶんでしょうが、正にそんな感じでした。
天気は良くても風は俄然涼しくなっていて、絶好のバイクシーズン到来ですね。