シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

R1200Rソロツーリング:房総館山の那古観音、崖観音へ

 

ここのところ老猫ロクの付き添いで在宅が多かったですから、この日は仕事が休みの妻に代わってもらい、ソロツーリングに出ることにしました。
行先はいつもの房総半島で、まだその心配はありませんが、これから冬場に向かってほぼ凍結のない房総半島への出撃率が高くなってきます。

 

それにいつもの房総半島とは言ってもまだまだ行ったことがない場所はあって、この日の目的地である崖観音、那古観音も初めて行く所です。そもそもリターンライダーとしてまたバイクに乗り始めた頃はバイクを走らせること自体が目的で、混むところが嫌いなこともあって名所旧跡等にもあまり近付かず、ただ淡々と走っていました。
前回昔の仲間と房総半島を走った時にもこの近くを通ったのですが、ここのことは思い出しませんでした。

 

 

9時過ぎにゆっくり自宅を出て、9時半出発。前回は高速中心のツーリングでしたから、この日は房総半島内陸部の下道を縫って走り、館山で内房に出る計画です。
前日自宅PCで簡単にルート設定し、スマホナビでそれを稼働させ、適当に違う道に入ったりしながら使うことが多いのですが、ツーリングから帰って実際の走行ログを見てみると、結果的に大きな街を避け、房総半島の中心部をほぼ一直線に抜けるルートになっていました。

 

 

酒々井付近で信号待ちした時、ナビをいじっていてそれまでの走行履歴を間違って消してしまいましたので、スタートがそのあたりになっています。
これはNAVITIMEのツーリングサポーターというバイク用ナビの有料版で、PCで事前にルート作成してスマホで使えるといった機能が気に入っています。

 

途中小湊鐡道の月崎駅の前を通りましたので記念撮影です。ここは有村架純主演で、SR400(原作ではCBX400F)が登場する、房総半島が舞台の映画「夏美のホタル」のロケに使われた場所です。

 

夏美のホタル

 

トイレ休憩も兼ねて一休みしたら、ここからは一気に館山まで走ります。最初の目的地は、「補陀洛山(ふだらくさん)那古寺」で、ここの本尊である千手観世音菩薩が那古観音と呼ばれています。
補陀洛とは観音様の住む浄土を意味するもので、高台にある観音堂に登ってみてそれを実感しました。東京湾を南にはずれ、西側に相模湾が大きく広がる館山の海岸を見下ろすと、まさに西方浄土という言葉が頭に浮かびます。関東には意外とこのように西に向かって大きく開けた海岸はありません。あとは西伊豆あたりですか。

 



ここから崖観音に向かうのですが、その前に途中にあるJR内房線の那古船形駅に寄ってみることにしました。駅舎そのものはよくあるローカル線の駅という感じなのですが、元はきれいなスカイブルーだったと思われる屋根と壁面がいい感じに色褪せてきていて、趣がありました。

 

 

そして崖観音ですが、正式名称は「普門院 船形山 大福寺」で、境内の船形山中腹の観音堂が崖観音と呼ばれています。この観音堂の本尊として、十一面観世音菩薩が船形山の崖の中腹にある祠に刻まれていて、那古観音と同様に西方浄土を感じさせる絶好のロケーションです。

 



ここまで昼ご飯を食べていませんでしたので、近くの「道の駅とみうら」の「ISOBA」という海鮮食堂に行ってみることにしました。ところがこの日木曜日は定休日らしく、その他の施設内にある食堂・レストランも休みだったり昼営業を終了していたりでどこも開いていません。仕方ありませんのでここから500m程の、館山道の終点富浦IC正面にある「房総の駅とみうら」に行ってみることにしました。何だか似た名称の施設が並んでいるので混乱しますが、正式な道の駅は最初に寄った「道の駅とみうら枇杷倶楽部」みたいです。
幸いここの「とみうら亭」というところは営業していましたので、漬け丼にいかメンチを追加して美味しくいただきました。



出発が遅かったこともあり、この時点で既に3時過ぎでしたから、帰りは高速を使うことにしました。目の前がすぐ富浦ICですから便利です。
しかし、途中ぼんやり走っていて木更津で圏央道に入り損ね、そのまま館山道を北上することになってしまったのですが、やはり館山道は千葉東JCTから先がいつも通り渋滞していましたから、ここで千葉東金道路に迂回して、東金で当初のルートである圏央道に復帰することにしました。

 

千葉東金道も上りはかなりの渋滞でしたが、下りは空いていましたので追い越し車線を快調に走っていると、野呂PAからシルバーのクラウンが流入してきたのが見えました。追い越し車線で少し減速して追い越しざまに車内を覗き込むと、交機のヘルメット姿の女性隊員とばっちり目が合ってしまいました。さりげなく視線をそらし、パトカーの前におとなしく入ったのですが、しばらくはVIP車を先導する白バイみたいな形になってしまい、とても居心地が悪かったです。
しかし追い越し車線で私と同様に覆面に気付いたクルマが、次々パトカーと私の間に入ってきましたので、いつの間にか車間も開き、見えなくなっていました。
女性の白バイ隊員はよく紹介されますが、覆面パトカーを運転している人は初めて見ました。

 

 

行きは下道ばかりで所要時間3時間半、帰りは高速主体で2時間強、やはりだいぶ違います。9時半出発で18時帰着、約330kmのツーリングで、真っ暗になってからの走行も久し振りでした。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ