神韻(シェンユン)芸術団というものをご存じですか?
来年の1月に神韻芸術団による日本公演があり、面白そうでしたので今回家族で東京公演に申し込んだのですが、これまでこの組織、公演に対する知識は全くありませんでした。
最初ネットでこの公演のPR記事を見て、上海雑技団とシルク・ドゥ・ソレイユが合体したみたいな舞台だなと感じて興味を持ったのですが、申し込んだ後で調べてみて、思いのほか宗教色・政治色が強いことに驚いています。
Wikipediaによると、
神韻芸術団とは、中国の古典舞踊や民族舞踊を披露する舞台芸術団体で、ニューヨークに拠点を置き、演目は中国の伝統文化、歴史の物語を表現するものが多く、独自のオーケストラ「神韻交響楽団」を有する。神韻は毎年演目を一新し、中国古典舞踊や古典民族舞踊、ソリストやオペラ歌手による独唱など、およそ20前後の演目により構成される。それぞれの演目の前には、バイリンガルのMCが中国語と現地の言語で各演目の紹介を行なう 。
となっていて、このあたりまでは「ふんふんなるほど」という感じでしたが、
神韻は祖国を離れた北米在住の「法輪功」を信仰する華人たちにより、2006年にニューヨークで設立された。神韻芸術団の最初のツアーは2007年にダンサー、ミュージシャン、ソリストと製作スタッフなど90人のアーティストによって行われた。神韻の目的は中国共産党政府によって破壊された「中国5000年の伝統文化の復興」であるという。
あたりから俄然きな臭くなってきて、
日本大百科全書(ニッポニカ)による法輪功の記述では
1992年に吉林(きつりん)省出身の李洪志(りこうし)(1951-)が始めた健康修練法およびその団体。1980年代以降、中国伝統の民間療法や代替治療を行う中功(中華養生益智功)、香功などの気功グループが次々と出現したが、法輪功は1990年代の健康ブームのなかでインターネットなども活用して欧米、日本へも活動を広げ、一時期中国国内の参加者は7000万人に達していた。1999年に起きた「法輪功事件」以降、中国政府は、法輪功を邪教と指定、活動禁止としたほか、参加者を拘束した。法輪功は中国から弾圧と迫害を受けているとして、中国内外で抗議活動を繰り広げ、中国共産党からの脱党を呼びかける退党運動を展開するなど中国当局との対決姿勢を強めている。宗教弾圧、人権弾圧であるとの観点から、アメリカ議会をはじめとして国際社会からの注目度も高い。
となっています。
また、ピクシブ百科事典によれば、
神韻芸術楽団、神韻交響楽団などの芸術団体も有しており、優美な舞踊や演奏会を主宰する普通の芸術団体であるかと思えばところどころに露骨な中国政府の批判や法輪功賛美を入れるなど、あくまでも法輪功傘下の宣伝機関として活動している性格が強い。
とあります。
まあWikiもピクシブも眉に唾つけて読む必要はあるでしょうが、全くの虚偽ということはないでしょうし、、。
ただ単純に芸術として楽しみたいと思っていただけなのですが、こんな背景を持つ団体だったとは、、。
主義・信条には賛同も反対もありませんし、既に家族3人分の代金も払い込み済み(かなり高い、、)ですので行くのは行きますが、何だか興味がそがれたのも事実ですね。
行って来たらまた報告します。