今年は、Jリーグ発足30周年の企画として、国立競技場でのJ1公式戦が数試合設定されていて、スポーツ観戦熱がにわかに高まっている我が家でも、この機会に国立競技場観戦に踏み切ることとしました。
私が、先日何となく参加した国立競技場のスタジアムツアーでとても感動したことも大きく影響しているのですが、こんなに早く観戦が実現するとは思いませんでした。
地元柏レイソルの試合があれば良かったのですが、レイソルの試合は組まれていませんでしたので、隣県のチーム鹿島アントラーズの試合を選びました。クラブJリーグというのに登録する際にも、贔屓チームとして、柏レイソル、鹿島アントラーズ、FC東京を設定していますので、そう不自然な選択ではありません。
予約した座席は、バックスタンド側のハーフラインとゴールラインの真ん中あたり、1F10列目ですから、かなり良い席です。アントラーズ側では無いですが、メインスタンドの1~2階席は既に満席でしたので、今回はグランパス側でおとなしく観戦です。
当日はあいにくの雨予報、国立競技場にはスタンドを覆うようにドーナツ型の屋根がありますので、多少の雨ならば平気なはずですが、今回の席は最前列から10列目ですので、雨が吹き込んで来ることを覚悟して、レインウエア、タオル等も持参しました。
朝から今にも降り出しそうな空でしたが、何とか雨にはならないまま、千駄ヶ谷駅には11時半頃到着しました。東京体育館や国立競技場の周辺に多く出店しているスタジアムグルメで腹ごしらえ、という積りだったのですが、考えが甘く、どの店も大行列で近寄ることすらできません。早々にあきらめて信濃町駅まで行き、駅前のカフェで昼食を取って国立競技場には12時半頃戻りました。
この日は、スペシャルゲストとしてロックバンドのRADWINPSが来場し、Jリーグ開幕30周年を記念して制作した「大団円」という曲のライブパフォーマンスが初披露されました。また、ラッパーのZORN(知らない人でしたが、、)や、習志野高校吹奏楽部、早稲田実業音楽部ほか大勢の中高生たちも参加し、大きな歓声を浴びていました。同行した娘は、RADWINPSが見られただけでもかなり満足だったみたいです。
チケットでは13時半開演となっており、開演というのが、このオープニングセレモニーの事なのかキックオフの事なのかが不明でしたので、余裕をもって戻ったのですが、席に着いて一息ついた13時過ぎにはもうオープニングセレモニーが始まりましたので、のんびりしていなくて良かったです。
我々が席に着く前からアントラーズのサポーターの大音量の応援が始まっており、数こそ劣りますがグランパスの応援もそれに負けない迫力でした。
広い国立競技場ですが、最前列から10列目とあって十分ピッチからも近く、迫力ある試合が楽しめました。またバックスタンドではありましたが、アントラーズのホームゲームでグランパスは遠方ということもあり、バックスタンド側も殆どアントラーズサポーターで埋まっていましたので、遠慮することなく応援できました。
試合の方は、開始間もなくアントラーズのエース鈴木優磨のヘディングゴールが決まったのですが、VAR判定により鈴木選手のファールが取られてノーゴール、アントラーズはかなり強硬に抗議していました。しかし鈴木選手はこの後、ほとんどこの時と同じシチュエーションで同じようなゴールを見事に決めて見せ、この時は鈴木選手自身が主審にオラオラ顔で詰め寄っていたのだそうです。
よっぽど不満だったのでしょうが、このような態度が森保監督に嫌われて代表に呼ばれないんだ、とか言われているのだそうですね。ピッチ上の仕草・態度も独特な雰囲気があって、私は何となく本田圭佑を思い出しました。
試合はその後アントラーズが1点を加えて2-0で快勝しました。グランパスにはそう多くの決定機はありませんでしたが、締まったいい試合だったと思います。
ただ、ちょっとした接触プレーですぐに選手が倒れこんでしまい、度々試合が止まるのはちょっと残念でした。見ている側は気楽なもんだと言われればその通りですが、間延びしてしまった気がします。
結局最後まで雨は降らず、何とか持ちこたえてくれました。帰宅時のJR千駄ヶ谷・信濃町の両駅や地下鉄国立競技場駅は大混雑になると思って、最初から外苑前駅まで歩く積りだったのですが、この日は神宮球場で六大学野球の試合もあったらしく、早稲田の応援団の部員が大太鼓等を抱えて帰ってきていました。結果、外苑前駅方面も神宮球場帰りの人たちが合流して結構な混雑でしたので、急遽神宮球場の裏手に回り、銀杏並木を抜けて青山一丁目駅まで歩くことにしたのですが、駅に着くほんの数十m手前から雨が降り始め、間一髪傘を差さずに済みました。
この後は新橋で寄り道して晩御飯を食べて帰ったのですが、その話はまた後日。