シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

千葉県富津市「花はなの里」:久々のソロキャンプツーリング<後編>

 

「花はなの里」キャンプ場で夕食も済ませ洗い物も終えた頃、丁度夕暮れとなってきました。
夕食準備中には匂いに誘われて様子をうかがいに来る子も何匹か居たのですが、野良のように近付いて来てひったくって行くような子はいませんでした。ちゃんとご飯は貰っているでしょうし、人間の食べ物は良くないと思ってあげなかったのですが、あとで聞くとやはり味のついたものは避けて欲しいけれど、鶏のささ身とかで味が付いてないものなら良いですよ、との事でした。今回は何も準備してきませんでしたが、次回はチュールでも買って行こうと思います。

 

 

いつもよりかなり早く18時には夕食を終えていたのですが、その頃には、その辺をのんびり歩いたり遊んだりしていた猫たちの姿が見えなくなりました。トイレや風呂のある建物の方に行ってみると、ちゃんと彼らの為の小屋があって寝床もそれぞれ用意されているようです。既に熟睡モードの子も数匹いましたし、眠っていない子も毛づくろいをしたりしてまったり過ごしていました。
彼らは基本外猫として暮らしていますから、純粋室内猫だった我が家のクー・ロクと比べると毛並みもゴワゴワしていますし、ちょっと汚れているのは当然です。でも私が子供の頃田舎で飼っていた猫たちはまさにこんな毛並み・手触りだったことを思い出しました。

 

日が陰り始めると更に気温は下がり、焚火の熱が恋しい位になって来ました。
場内で販売されていた薪400円也は、解体された古民家の廃材のようなものが多く、乾燥しているので良く燃えてくれたのですが、建材に使われる木材だけあってとても硬く、バトニングで細かくしていくのにかなり難儀しました。女の人の力ではナイフの刃が入って行かないんじゃないかと思うくらいです。
ただ、良く乾燥しているので火の粉がはぜることも少なく、こんな日の為に買っておいた着火剤「今治のホコリ」少量を使うだけで苦労せず着火できました。

 

 

この日は快晴でしたから満天の星空で、久々の独りの焚火を満喫しました。
下戸の私はこんな時もコーヒー片手なのですが、呑めればいいなあと思う瞬間でもあります。

 

この日は平日にもかかわらず宿泊者は多かったのですが、私の隣は86で来場したソロの男性、はやりのバップテント(軍幕)にコットで、寡黙に焚火を楽しんでいましたし、上段の方にはワンポールテントにライトやフラッグを飾り付けた若いカップル、猫好きらしいソロ女子、ソロ中高年(年齢不詳)と多彩でしたが、皆騒ぐような人たちではありませんでしたから、とてもいい雰囲気で楽しめました。私は過積載のヘビー級バイクでしたので未舗装の急坂はご遠慮し、最下段を選んだのですが、上の方が眺望は良かったでしょうね。

 

21時半頃に焚火の後始末をして風呂に入り、22時半にはもうテントに潜っていましたが、寝付いたのは日付が変わった頃でしょうか。場内にあるザリガニ釣りなどを楽しむ池のカエルたちの大合唱で中々眠れず、柔な(?)都会人になったことを痛感しましたが、単に歳のせいで寝つきが悪くなっただけかも。

 

途中結構冷えて来ましたので、厚めのシュラフにしておいて良かったのですが、6時頃目覚めてテントから出てみると、目の前に3匹の猫たちが座ってこっちを見ています。代わる代わるなでられて、満足したのか去っていきましたが、あれは何だったんでしょう?

 

 

そしてコーヒーを淹れてからハムエッグを作っていると、バターとハムの匂いに誘われたのか、また数匹集まってきました。この時も一定距離以上には近付いて来ず、猫の基本姿勢でちょこんと座ってこちらを見ているのがとても可愛かったです。

 

 

朝ご飯が終わって一休みしたら後は撤収ですが、キャンプは楽しくてもこの撤収だけは好きになれません。特にバイクの場合は、とりあえずクルマに突っ込んで帰って自宅で整理、ということができませんから、どんどん気温が上昇する中再び汗だくになりました。グランピングや高規格キャンプ場に高い料金を払う気は余り無いのですが、どこかのキャンプ場で撤収サービスを始めてくれたら間違いなく料金払います。

 

そして撤収の最中にふらりとやって来た子は、私のテントに入り込んでマットの上に座り込んだりして邪魔するし、、。後で見ると彼の足跡がマットにくっきり残ってました。

 


チェックアウトは11時ですが、チェックインと同じく少し大目に見てもらって、最後から2番目になっての出発でした。
犬猫の居るキャンプ場と言いながらこれまで猫のことにしか触れませんでしたが、犬は受付の際迎えてくれた結構大柄な一頭だけしか会っていません。
おとなしく撫でられていたかと思ったら、次の瞬間「誰?」という感じでワンワン吠え出したりします。聞いてみるとまだ10歳なのだけれど、脳梗塞を患ったことがあって、右前脚に麻痺が残り、若干記憶が濁ることもあるのだとか。前立腺肥大でもあるそうで、犬も成人病を患うのは人間と同じなんですね。
猫と違って犬の彼は基本繋がれていることが多いらしく、その点は可哀そうです。

帰りはまだ12時前でしたからいつもの迂回コースは取らず、君津ICから京葉道の原木ICまで真っすぐ高速で帰りました。このコースなら渋滞が無ければ2時間かかりませんが、前回の冒頭で書いた通り、この時車載温度計は36.5℃を指していて、撤収作業で大汗かいた後ですので身の危険を感じ、市原SAで500ccのペットボトルの水を飲み干し、ソフトクリームで体を冷やして13時半過ぎ無事帰着しました。テントやシュラフ等泥汚れを落としたり干したりするものも多かったですからひとまず自宅に戻り、荷物を全て降ろしてから、シャワーを浴びて2時間程仮眠しました。
夕方涼しくなってからトランクルームにR君を戻して今回のキャンプツーリング終了です。走行距離は220km程度でしたが充実した2日間でした。

 

 

 

 

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