5月最後の週末、さいたまスーパーアリーナで2日間行われた「FOX FEST」という音楽フェスに行って来ました。私が行ったのは初日土曜日だけだったのですが、2日間とも出演者は同じですし、セットリストもほとんど変わらなかったみたいです。
FOX FESTは私のご贔屓BABYMETALが主催する初めてのフェスで、さいたまスーパーアリーナという屋内での開催であること、出演バンドも6組だけで5時間程のコンパクトなものであること、何よりスタンドは全指定席でオールスタンディングではないこと、など老人にやさしいイベントでした。
フェスといえば、野外、真夏、炎天下、オールナイトというイメージで、我々老人には過酷ですが、今回のFOX FESTはその点非常に安楽なものでした。しかしもはやフェスとは呼べないような気もします。
そもそも人混みと暑いところが苦手な私は、若い頃もフェスに参加したことはなく、唯一1980年代の半ばに、当時可愛がってもらっていた知人に連れられて「びわ湖バレイジャズフェスティバル」というフェスに行っただけです。たしか7月終わりの最も暑い時期、滋賀県大津市にある、冬はスキー場となる丘陵地でオールナイトで開催されていました。その頃大阪市内に住んでいた私は、最若手という事もあって運転手兼クルマ提供係となり、10名程が数台のクルマに分乗して参加しました。
関西では最大級のイベントで、少なくとも数万人が集まっていたと思うのですが、現地で偶然会社の同僚と遭遇し、奇遇だねと驚いたことを憶えています。その頃はカシオペアが一番人気だったような、、。
そして今回のFOX FESTですが、BABYMETALと縁のある欧米のバンドを招聘したフェスで、14時半開場、15時半開演、20時半終演でした。我が家からさいたま市までは電車でも1時間かからない位ですが、この日は帰りが遅くなることも考えてPOLOで行くことにしました。
さいたま新都心駅のけやき広場地下にPOLOを停め、まずは腹ごしらえをしようと思ったのですが、この日はけやき広場でビール祭りも行われていて、周辺は大変な混雑でした。昼食時間帯は過ぎていたにも関わらず、各飲食店には軒並み行列ができていたのですが、「御旦孤」という鮨屋には席がありましたので、深く考えずここで遅い昼食を取り、さいたまスーパーアリーナに向かいました。
アリーナは、スタンドに全周を囲まれた闘技場・競技場・劇場などの施設のことで、古代ローマの円形闘技場のような施設という意味で使われているそうです。
一般的には定員1〜2万人前後で、ライブなどのイベント会場としてこの規模の会場を「アリーナクラス」と呼び、定員数万人の「スタジアムクラス(ドームクラス)」、定員数千人の「ホールクラス」の間となります。「横浜アリーナ」と並んでこのさいたまスーパーアリーナは有名で、規模も最大級です。
私はスタンド最前列のシート席でしたから、オールスタンディングのアリーナも良く見えたのですが、8割程度の客入りという感じでしたから、モッシュピットなども余裕を持って作れたみたいで、皆さん走り回っていました。
「Polyphia」というアメリカのインストバンドや、「Electric Callboy」という不穏当な名前のドイツのバンドが参加していて、どちらも初見だった(というか、これまで殆どライブ等に参加してこなかったので、どのバンドもまず初見です。)のですが、どちらも素晴らしいライブでした。BABYMETALにはこの両バンドとのコラボ曲があるのですが、ライブでの初共演が実現して会場は大盛り上がりでした。
20時半には予定通り終演したのですが、2万人近くの観客が捌けるには時間がかかります。POLOに戻ったのが21時過ぎ、途中で夜食的に軽い食事をして、高速を使って自宅に着いたのは23時で、楽しい1日となり大満足でした。