シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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台東区立朝倉彫塑館

 

谷中にある「朝倉彫塑館」に妻と二人で行って来ました。本来息子の運転で行く予定だったのですが、体調不良につき彼は参加できず、電車での行き帰りとなりました。

 

朝倉彫塑館は、文化勲章受章者で日本近代彫塑界の最高峰ともされている朝倉文夫が住宅兼アトリエとして使用していた建物で、敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国名勝に指定され、建物自体は国有形文化財に登録されているのだそうです。
彫塑とは彫刻(カービング)と塑造(モデリング)を合わせた言葉で、彫刻はイメージしやすいですが塑造といわれてもピンとは来ません。
塑造とは塑像を作ること、そして塑像とは粘土などの材料を用いて造った像のこと。簡単な心木 (しんぎ)にわらを巻き、上に厚く土をつける方法と、粗く彫刻した心木に薄く土をつける方法とがあり、現代では、多くブロンズ像などの原型として造られるのだそうです。
二次元的な芸術表現(絵画)に対して三次元的な芸術表現を総称して彫刻(広義の彫刻)ということもあるそうで、こちらの方が馴染みがありますので以降は彫刻と呼ぶことにします。

 

彫刻に特に興味がある訳ではないのですが、朝倉文夫は大の愛猫家としても知られており、没後60年を記念してこの彫塑館で「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」という特別展が開催されているのです。
日暮里駅でJRを降りて谷中方面に向かいましたが、駅のすぐ近くの民家玄関脇には戦時中空襲による火災鎮火の為に使われたという井戸が今も残っています。この近くには「谷中たんぴょう亭」という味のある和食店もあったのですが、残念ながらコロナの時期に閉店してしまいました。

 

 

朝倉彫塑館は朝倉文夫自身が設計し、素材まで吟味を重ねて建てたのだそうで、住居部分は純和風、アトリエ部分は洋館造りとなっていて、広大な住居はまるで高級料亭のようですし、アトリエ部分はそのまま博物館のようです。
「猫、ときどき犬」とあるように猫主体ではありますが犬の像もあり、常設作品の人物像も多く展示されています。撮影は許可されていませんでしたが、彼の代表作である「墓守」はとても迫力のある作品でした。

 


住居部分も含めた建物の見学を終えて、屋上から見えた谷中霊園の方を歩いてみることにしました。青山霊園と並んで有名な都立霊園で、渋沢栄一や横山大観等有名人のお墓が多くあります。ここも桜の名所としても知られていますから、一度桜の時期に訪れてみたいものです。

 

谷中霊園からは、「いも坂」「さんさき坂」という名の坂道を千駄木方面に下り、途中「指人形笑吉」という有名な人形工房で人形を眺めたりしながら、ブラブラ歩きの下町散歩を楽しみました。
コーヒーの良い香りに誘われて入った喫茶店では、昔ながらのモーニングセットがとても美味しそうでしたから、この後日暮里の「一由そば」に行く積りだったのに、つい注文してしまいました。

 


そして日暮里駅方面に戻り、「夕やけだんだん」を通り過ぎて着いた「一由そば」は、20人程の大行列になっていました。そもそも立ち食い中心で10人程度しか入れない店で、溢れた客は店頭での立ち食いとなるのですが、それにしても想定以上の行列でしたからこの日は断念しました。私が好きな紅ショウガ天、ゲソ天を妻にも食べさせたかったのですが、、、。
仕方ありませんから、やはり日暮里駅そばにあってこれまで何度か行ったことのある「太宝家」という蕎麦屋でこれも私の好物である「にしん蕎麦」を食べて帰りました。老舗でとても美味しい蕎麦屋さんなのですが、ここでにしん蕎麦を食べたのは初めてで、にしんの味がちょっと私の好みとは違っていたのが残念でした。

 

 

 

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