築30年を超えた我がマンションは、これまでに大規模修繕工事も2回実施して外観はそれなりの状態を保っているのですが、あちこちにガタが来てきて、これまで手つかずになっていたエレベーターもその一つです。
エレベーターの機械部分は目に見えるところにありませんからその劣化に気付くことはありませんが、エレベーターのカゴ?箱?の内部は、子供たちの落書き痕やら、大きな荷物の出し入れの際付いた傷やらで結構みすぼらしいことになっていました。
機械部分は、目に見えないとはいえ定期点検できちんとメンテナンスされていたようですから、カゴの内部程古びたままになってはいなかったのでしょうが、こちらは最新の安全基準を満たすことが難しくなっているとか、各部品の保管期限が経過し、部品調達が出来なくなってきているとか、外観以上に深刻な課題があって、根本的なリニューアル工事は待ったなしだったのです。
昨年まで私が理事長でしたから、その時に見積取得、業者選定、工事趣旨・概要の住民説明会、住民総会での決議、までは取り付けていて、いよいよ今月からその工事が始まったのですが、小さなマンションでエレベーターが1基しかありませんから、工事期間中は7階や8階の住民さんはやはり大変な思いをしています。4階の我が家でも大変なのに階段での7・8階への昇降はかなりきついでしょう。
そのために「階段昇降補助サービス」というものも用意していて、車椅子状の椅子に座ったまま2名の介助員についてもらって階段を上り下りできます。その他にもこの業者が手荷物運搬サービスとかゴミ出しサービスもやっていて、常時1階の玄関ロビーに1~2名の係員が待機してくれています。
正直このサービスを使う人がいるのかなと当初は考えていたのですが、待機していた係員さんに聞いてみると、昇降補助サービスも数件予約は入っているそうですし、手荷物運搬サービスは小さなお子さんの手を引いたお母さんに頼まれたりもしているそうです。そしてゴミ出しサービスは常にかなりの利用者がいるようで、そういえば我が家の向かいのお宅も毎日玄関前に出しています。
そして開始前にはとても長いと思っていた2週間の工期も思いの外早く終わり、今日から新しいエレベーターを使えるようになりました。リニューアル前の写真を撮っていませんが、新しいエレベーターは車椅子利用も配慮して低い位置にも別に操作盤を付けたり、手すりを付けたりと時代相応にバリアフリーな仕様になりましたし、何より真新しくて、クルマで言うなら新車の匂いがしますので気持ちが良いです。またしばらくは入居時の感覚を味わえそうですね。