テレビ東京で日曜日のお昼前に放映されている「男子ごはん」という料理番組があり、TOKIOの国分太一と料理家の栗原心平による男の料理番組として2008年から続いている長寿番組です。当初はケンタロウという料理研究家(料理研究家故小林カツ代の長男)と国分の番組だったのですが、ケンタロウがオートバイ事故で長期療養を余儀なくされ、やはり料理家栗原はるみの長男である栗原心平にバトンタッチしています。小林家は親子とも料理研究家、栗原家は親子とも料理家と自身の肩書を表しているのは何かお互いに拘りがあるんでしょうね。
最近はTVそのものをあまり観なくなりましたが、以前は毎週楽しみにこの番組も観ていたものです。
2人暮らしとなった我が夫婦の最近の主な生息域は私が自室のPCの前、妻がリビングのTVの前で、妻は趣味である映画鑑賞、海外ドラマ鑑賞、美術・歴史関係番組鑑賞、猫番組漁り等にTVをフル活用しています。
そんな妻が、この間男子ごはんで面白い料理を紹介していたよと言って教えてくれたのが、表題の「根菜と豚バラ肉の和風ポトフ」だったのです。妻は自分で作らずにまず私に作らせようとしたわけですが、彼女曰く「男子ごはんだから、、」ということで、まあ私も嫌ではないのでじゃあ作ってみるか、という事になりました。結果とても気に入って、これまで何度も作つたのですが、その都度写真を撮り忘れますので、番組ページからお借りしました。
材料は極シンプルで、豚バラ肉ブロック、大根、レンコン、分葱(わけぎ)、三つ葉だけです。しかし近所のスーパーでは分葱を見つけることが出来ず、我が家ではいつも細ネギ(小ネギ)で代用しています。関東で分葱は一般的じゃないのでしょうか?
私が子供の頃は「分葱のぬた(酢味噌和え)」が食卓に上ることが多く、ネギ類全般が苦手だったのでそれがとても苦痛だったものですが。
柄ではありませんが、少し料理ブログ的にレシピを紹介するなら、まず1cm位の厚さに切った豚バラ肉に軽く塩をしてフライパンで焦げ目がつくくらいまで炒め、たっぷりの鰹節で取っただし汁に、2cm厚に切って4等分した大根(いちょう切りと言うのでしょうか)と一緒に投入して酒を加え、20~30分煮ます。大根に火が通ったら、同じくいちょう切りにした5mm厚のレンコン、みりん、おろし生姜を加えて更に2~3分煮て塩で味を調整します。あとは食べる直前に分葱と三つ葉を加えたらもう完成ですから、少し豚肉と大根を煮込む時間が掛かるだけで、手間のかからない簡単美味しい鍋です。正直ポトフという感じはあまりしないのですが、我が家では妻も私もお気に入りで、この冬は何度も作りましたし、たまたま帰って来た時に食べた息子も気に入っていました。
今回は彼と一緒に帰って来た娘に食べさせたのですが、5月となって鍋シーズンは逃してしまいましたので、リビングを冷房しながら汗をかきかき4人で平らげました。本来のレシピなら、生姜は2~3人分で3かけなのですが、生姜大好きな我が家ではいつも規定量の数倍のおろし生姜を投入しています。ところが娘の彼は生姜があまり得意ではないとの事でしたから、この日は規定量よりも更に減らし、他の人間は小皿に盛ったおろし生姜を各自取り皿に取って味変することにしました。
まあリップサービスも多少はあるでしょうが、彼も喜んで食べてくれたので良かったです。
そしてこの鍋は、締めのトマトラーメンがこれまた旨いのです。大方の具を食べ終わったら、湯むきしたトマトをカットして鍋に入れて再加熱、中華麺を投入したら塩コショウで味を調え、小ネギを散らして完成です。我が家では湯むきが面倒ですから、缶詰のカットトマトで代用していますが、煮込む手間も省けて便利です。
今年の鍋の季節は終わりましたが、寄せ鍋、キムチ鍋、水炊きがローテーションされていた我が家に新たに加わった鍋メニューですから、また寒くなる頃には食べたいなあと思い始める事でしょう。