シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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長崎ツアー2/2:市内観光後、軍艦島へ

 

長崎ツアー2日目のメインイベントは軍艦島上陸です。九州は既に梅雨入りしていたのですが、朝起きてすぐ外を見ても雨はなく風も穏やかでしたから、問題なく上陸できそうで一安心です。

 

軍艦島クルーズの出航は13時でしたから、朝食後まずは市内観光として、平和祈念公園、大浦天主堂、グラバー園と回りました。
平和祈念公園に来たのは、高校生の頃始めてのソロツーリングで九州を巡った時以来ですから、実に50数年振りという事になりますが、私の亡父は16歳の時にここ長崎で被爆していますので、その意味でも感慨深い場所です。長崎大学の前身である長崎高商に通っていて学徒動員で工場に勤務していて原爆に遭ったのですが、旧制中学4年修了で入学していたのが仇となったのです。まあそれが無ければ父の人生は全く違ったものとなり、私も恐らくこの世に存在していませんでしたから、それを考えると複雑な思いがします。ただ父にとっては思い出したくもない過去であったことは間違いなく、殆ど語ることはありませんでしたし、多分死ぬまで長崎には足を踏み入れてなかったと思います。

 

 

平和祈念公園の次は大浦天主堂とそれに隣接するグラバー園を見学しました。
大浦天主堂ではガイドの方から日本人宣教師養成のための神学校のことや、天主堂が建設された江戸時代末期、処刑される危険を冒してまでも信者であることを名乗り出たキリシタンのことを教えてもらいましたが、こういった知識があると無いとでは感動の深みが全く違いますね。私の好きな帚木蓬生の「守教」という小説を思い出しました。
グラバー園はかなりの高低差があるのですが登りはかなりの部分にエスカレーターが設置されているので助かりました。江の島の「エスカー」みたいですがここは無料です。

 

 

その後は軍艦島行きの船が出る長崎港ターミナルまで行き、各自夕食を食べた後乗船しました。思ったより大きな船でしたが完全に満席の状態で、軍艦島の知名度が高くなっていて、今の状態がいつまで保てるのかわからないのも知られていることがわかります。海外からの観光客も多かったですね。
かなりの高速で島まで約40分かかるのですが、細長い長崎湾を抜けて行く間も両岸の観光案内などをずっとしてくれますので飽きることはありませんでした。

 


上陸して見た軍艦島は、これまで各種映像で観て来たものと全く同じでしたが、滅びの美しさといったものが現物を見るとより実感として感じられ、今来て良かったなと思えました。
各所に崩落の危険が迫っていますので、上陸しても見学場所は島南部の岸壁沿いに限定され、3か所の見学広場で元住民の方などが案内人として説明をしてくれます。

 

 

再び船に乗って島を離れる前に、もう一度外から軍艦島を見られるように周囲を一周してくれるのですが、島の南側から写した下の写真が名前のいわれとなった戦艦土佐のイメージに一番近いでしょうか。
また島の一番高いところには端島神社の祠が残っているのもはっきり見えました。
3枚の写真の色調が全く違うのは、私のはXPERIAで妻のはiPhoneだからです。

 


長崎港に着いた後は再びバスに乗り、2時間弱かけて佐賀空港に向かいました。ANAの東京便だけが就航している小さな空港で、私たちが乗る便の乗客だけしか居ませんでしたから、構内も閑散とした雰囲気でした。
若干遅れて羽田には20時半過ぎに到着、帰宅したのは22時を回っていましたからさすがに疲れたのですが、思い出に残る旅となって夫婦ともに満足でした。

 

 

 



 

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