3日間の車中泊旅も最終日となり、この日はもう翌日の仕事先である宇都宮まで帰るだけなのですが、出発する前にもう少し松島観光をすることにしました。
観光案内によれば、松島には松島四大観(しだいかん)というものがあり、それは松島湾を東西南北に囲む4つの展望スポットなんだそうです。それぞれ、
東、大高森(おおたかもり):壮観(そうかん)
西、多聞山(たもんざん):偉観(いかん)
南、富山(とみやま):麗観(れいかん)
北、扇谷(おうぎだに):幽観(ゆうかん)
となっており、各展望地からの眺望に感動した仙台藩の儒教学者である舟山萬年という人が名付けたのだそうです。
その中では壮観・偉観あたりがお勧めとなっていたのですが、かなり歩くようでしたし既に暑くなっていて時間もありませんでしたから、駐車場から展望台まで3分となっていた幽観(扇谷)に決めました。松島の中心地から国道45号線を南下して扇谷に向かう山道に入ると、すれ違いも困難な細い道の連続ですが標高は50m余りしかありませんから駐車場まではすぐ着きます。車数台の狭い駐車場でしたが私以外に訪れる人も無く、階段を登って展望台からの景色を楽しみ、また山道を下ってR45に出るまで一台のクルマにも一人の人にも出会いませんでした。
その後はR45をまた南下して、仙台市の東方・海側にできた復興道路などを走って仙台市街の混雑を避け、名取市から郡山までは国道4号線、そしてそこからは往路で使った国道294号線に入り、宇都宮を目指しました。
途中福島では昼前にもかかわらず気温が37℃!まで上昇、道の駅にハイエースを停めて車内で昼ご飯を食べたのですが、エアコンがフル稼働状態でした。そして郡山を越えて白河まで来たところでは、一気に15度も気温が急降下して22℃!直後にはゲリラ豪雨に見舞われました。
この日郡山のJA直営店で特産の桃を一箱購入し、後日自宅で食べたのですが、とても甘くておいしかったです。まだはしりの品種で甘さはそうでもないと店の人は言っていたのですが、福島の桃お気に入りとなりました
そしてこの日は宇都宮の手前にあるさくら市の「ほたるの里 梵天の湯」で入浴、平日の16時だというのに男湯は大勢の男共でごった返していました。私のような隠居の暇人ばかりという訳でもなく、老年・壮年・中年・青年万遍無く湯に浸かって寛いでいました。人混み嫌いの私は早々に退散しましたが、何であんなに混んでいたんでしょう?不思議です。
そしてこの日の宿泊場所は宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」の積りだったのですが、ここの駐車場も思ったより車が多く、何だか落ち着かない雰囲気でしたので、道の駅ではなく高速のPAで車中泊することに決めて、宇都宮ICから東北道に乗り大谷PAで一旦は落ち着きました。ところが夜10時頃には乗用車エリアまではみ出して来た大型トラックの群れに包囲される形となってしまい、うるささに我慢できなくなって、またまたここからも撤収。お隣の都賀西方PAまで移動して朝までここで過ごしました。ここは隣の大谷PAの混雑ぶりが嘘のように空いていましたので、ようやくゆっくり眠ることが出来ました。
3日間の東北旅とは言っても実質2日間の旅でしたが、久しぶりの一人旅で十分リフレッシュできました。次は妻が一泊での一人旅を考えているようですから、私はその間留守番となります。