この日は京都旅の最終日、13時半京都発の新幹線で帰りますので、午前中嵐山の美術館へ行って来ました。初日の京都国立博物館が空振りでしたから、今回唯一の美術館・博物館訪問となります。
目的は福田美術館という私設美術館で、ここで開催中の「上村松園と美人画の軌跡」を妻が観たがっていたのです。私はこの方面疎いのですが、上村松園は京都生まれの日本画家で、優美な女性像を数多く描き、女性初の文化勲章を受章した人物でもあります。
ホテルを9時半頃チェックアウトし、JR山陰本線で嵯峨嵐山駅に向かったのですが、車内は外国人観光客で一杯です。やはり嵐山・渡月橋の最寄り駅である嵯峨嵐山で降りる人が一番多かったのですが、二条・太秦などでの乗降も多かったです。京都は見どころが多いですからね。
嵯峨嵐山駅でトロッコ電車に乗る人と嵐山へ向かう人に流れは二分され、嵐山への流れに乗って15分程歩き、渡月橋のすぐそばの桂川のほとりに福田美術館があります。
ここは消費者金融大手アイフルの創業者である福田吉孝氏の収集品を基盤に、琳派や円山・四条派、近代京都画壇の作品を展示していて、「100年続く美術館」を理念に設立されたのだそうで、設備も近代的な立派なものでした。鏑木清方の一門の絵は撮影禁止でしたが他はほぼ撮影自由と鷹揚な対応であり、また火曜日のこの日は、「喋っていいDAY!」として、展示室内で会話を自由に楽しめる日となっています。
正直サラ金に対する世間の目は厳しいですが、こういった対応は素晴らしいと思いますし、元々タニマチってそういうものだったんだろうなと思います。






そしてこの福田美術館の近くには嵯峨嵐山文華館という美術館もあり、こちらでは「浮世絵と美人画の軌跡」という展示を開催中でした。二館共通券がありましたのでそれを購入し、桂川沿いを上流に2~3分歩いて到着です。
嵯峨嵐山文華館は、前身である「百人一首殿堂 時雨殿」を任天堂の元社長・山内溥氏が私財で建設したもので、その後福田吉孝氏が理事長となりリニューアルしたそうです。こちらも典型的なタニマチの感じですね。
元々は百人一首の歴史と文化を紹介し、四季の庭園を備えた文学・美術融合の場として開館したのですが、福田美術館とは近接していますので、リニューアル後は共同企画展や二館共通券を発行するなど、嵐山文化の発信拠点として協働しているのだそうです。
鑑賞後、13時半の新幹線までは余裕がありましたからここのカフェで肉うどんを食べて行く事にしました。牛肉のしぐれ煮と九条ネギに七味のアクセントが効いてとても満たされました。やはりうどんは関西に限ります。









歩いていると汗ばむほどの陽気でしたから、途中どこかで冷たいコーヒーでも飲みたかったのですが、渡月橋から嵯峨嵐山駅までのカフェはどこも混雑していましたので敬遠して駅まで来たところ、トロッコ電車の駅舎内にカフェコーナーがあり、ここだけはエアスポットのように空いていました。単なるイートインコーナーですが、SLや路面電車の展示もあり中々の穴場だったと思います。




そこからはまた京都駅に戻り新幹線で帰るだけです。大人の休日倶楽部しばりでひかり号への乗車ですが、京都からならのぞみ号とそう大した差はありません。この時刻に京都を発てば、17時前には自宅で寛いでいましたから楽なものです。
今回の旅は個人旅行に単発の日帰りイベントを組み合わせたものでしたが、なかなか良かったです。個人旅行ならではの自由さと、ツアー企画でないと観られないもの、という両方のいいところが得られたと思います。京都はまだまだ観たいところが多いですし、この先も同様な旅の仕方を続けるかも知れません。
今の時期の京都は、中国からの訪日客が減っている分空いているはずなのですが、正直それは微妙でした。その他の国々からの人たちだけでも十分過剰だということなんでしょうか。そして中国からの訪日客も少数ながらもちろん居て、その人たちは殆どが個人旅行の家族連れ。この人たちは富裕層が多いからなのか、物静かでスマートな感じの人が多かったです。
余談ですが、この旅行中に三十三間堂のすぐ南にある「大谷中学高等学校」の生徒がインドネシア・バリ島にある衣料品店で万引きをしたとの報道がされていました。中学か高校かはわかりませんが、どちらにしても名門校での不祥事ですし、夏に訪問した東本願寺を母体とし、前日に行ったばかりのところにある学校のことで驚きました。
もう一つの余談は、妻が初日にコンビニで買った「ポッキー」がリコール対象と大々的に報道されたこと。まだ開封もしていませんでしたので、帰宅後早々に引き取ってもらいました。
