シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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HIACE:お試し放浪旅、2日目(埼玉、栃木、福島)

 

ハイエース放浪旅2日目は埼玉県の浦和美園駅前のビジネスホテルから出発です。自宅から出発するのとさほど変わらない地点ですので、実質的な旅の始まりとも言えます。

 

東北・北海道を旅すると言って家を出てきましたので、とりあえず北関東の真ん中から北へ向かって延びる国道4号線を走りながら、太平洋側か日本海側のどちらに出るか決めようと考えていました。
それにしてももう9月が近いというのに異常な暑さで、これは東北も例外ではなさそうです。この調子ではエアコンのないハイエースで車中泊するのは自殺行為ですので、前夜寝る前に、これから向かう福島、宮城、山形あたりで標高の高いところにある道の駅を検索したのですが、意外と東北には少ないことがわかりました。高い山は多いのですが、そんな高地に道の駅を作っても、冬季は長期間閉鎖せざるを得なくなる、とかの事情があるのでしょうか。
ハイエースにエアコンが付いていない訳ではないのですが、車中泊でうるさいハイエースのディーゼルエンジンを掛けっぱなしにすることもできませんので、バッテリー等で駆動する車載用のエアコンがなければ、車中泊では使えません。

 

今回の放浪旅は、できるだけ高速は使わない、できるだけ宿には泊まらない、ということを心がけようと思っているのですが、それはこれが来春の桜旅の予行演習でもあり、本番は数カ月の長丁場になることも考えられますから、倹約旅の練習が必要なのです。
だから車中泊なのですが、高速については節約以外にも理由があります。それは、あてのないのんびり旅ならば高速で時間を短縮する必要もない、というのが一つ、そして二つ目は、私自身が地方の生活道路を周囲の景色を楽しみながらのんびり走りたい、という気持ちの方が強い、ということです。ですから高速ではなくてもR4のような大幹線道はあまり面白くないのです。
要は移動が手段ではなくて、旅の目的そのものになればいいなと思っていますし、これはバイクでも同じなのですが、高速や幹線道路をハイスピードで駆け抜けるより、地方道をクネクネ走るのが好きです。ただ、運転手の好みはそうでも、ハイエース君はそう言った走り方は嫌いなようで、これについては旅の終わりにまとめたいと思います。

 

朝8時過ぎにホテルを出発した時には、ひとまず今夜の宿泊地と最初の訪問地は決めていました。宿泊地は東北には珍しく標高800mを超えるところにある福島県の「道の駅裏磐梯」です。距離的にも手頃そうなのでここに決めました。文字通り裏磐梯で桧原湖という湖のほとりにあります。
そして最初の訪問地は栃木県鹿沼市にある「川上澄生美術館」です。川上澄生は以前から気になっていて、仕事の関係で宇都宮まではしょっちゅう来ているにもかかわらず、鹿沼まで足を延ばせていなかったのです。

 

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川上澄生は以前も紹介していて、代表作は「初夏(はつなつ)の風」なのですが、晩夏になってしまったのは止む無しです。
R4を鹿沼市に向かってそれて行くと、私の好きな地方道となり、信号待ちでも夏らしい良い風景に出会えるようになってきました。


川上澄生美術館はこじんまりした可愛い洋館仕様ですが、ハイカラ趣味の川上澄生の版画に出て来そうな雰囲気でした。館内の写真は撮れませんが、結構多くの作品が展示されていて満足しました。
美術館の前に流れているのは黒川というらしいですが、こんな街中とは思えないような清流で、釣り人の姿もありました。

 

 

そこからは日光へ向けてクルマを走らせ、日光街道の杉並木や道沿いに流れる渓流の写真を撮ったりして、私好みの旅の時間となりました。
この日は車中泊が決まっていましたので、途中塩原温泉の日帰り入浴に立ち寄り、汗を流してから向かいました。
喜多方市内のスーパーで夕食を買い込んで道の駅に到着したのはもう真っ暗になってからでしたが、喜多方の手前からはまるでキノコ雲のような巨大な雲が前方にずっとあって、赤い色と言い形と言いちょっと不気味な感じでした。
杉並木も雲も車中からの撮影ですが走行中とかではありませんし、風呂の写真も一番風呂で他には誰もいませんでしたので、ちょっと撮らせてもらいました。
喜多方からは延々真っ暗な峠道を桧原湖まで登って行くのですが、まだ7時過ぎにもかかわらず、対向車も先行車も後続車も一台も来ない暗闇道で、以前バイクで走って肝を冷やした大菩薩峠を思い出しました。怖くてクルマを停めて写真を撮る余裕もなく、ひたすら走り続けました。

 

 

これで道の駅に車中泊が誰もいなかったらどうしようと心細かったのですが、幸い先着が4~5台いましたので一安心です。
ハイエースでの初めての車中泊は思ったより簡単で、車内が暑くなかったこともあって結構安眠できました。目隠しのサンシェードも評判程はがれやすくもなく、朝まで持ちこたえてくれていました。

 

 

実質1日目の旅はここまで。車中泊のお試しもでき、地方道も味わえましたのでまずは満足しました

 

 

 

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