私は、Microsoft365(旧Office365)というソフトを使っていて、その中にあるOneNoteというメモソフトで仕事やプライベートでの忘備録を作っています。
メモですから随時開いて確認しているのですが、先日古いメモを見返していて、表題のタイトルがついたかなり前のメモを見つけました。時期や出典はすっかり忘れてしまったのですが、内容は以下に書き出した通り、年寄りの処世訓的なものです。
1.若者の邪魔をしない
2.しょうもない自慢話をしない
3.年下の人に偉そうにしない
4.聞かれてないアドバイスはしない
5.見栄で知ったかぶりをしない
6.長話をダラダラしない
7.頑張ったアピールはしない
8.いつまでも肩書にすがらない
9.自分の機嫌は自分で取る
今ネットでタイトルを検索してみても「40代から注意!【ボケないため】の10の生活習慣」みたいな健康ネタばかりが延々と出てきて、たどり着くことができません。何かの記事の一部だったような気がします。
まあ中身については、よくある年寄りへの戒めなのですが、9つ挙げられている中で、私が自信を持ってこれはやっていないと言い切れるのは、3.の「年下の人に偉そうにしない」、8.の「いつまでも肩書にすがらない」くらいですかね。
その他については、それぞれ濃淡はありますがやっていそうな自覚があり、だからこそこれをわざわざメモにして残しておいたんだと思います。
特に、4.の「聞かれていないアドバイスはしない」、5.の「見栄で知ったかぶりをしない」については間違いなく心当たりがありますし、自信があるといった3.についても娘からは「お父さんはお店の人に対する言葉遣いが偉そう」と時々指摘されます。これは、明らかに私の方が年上の場合、「です、ます」ではなくて「だよ、だね」という口調を私は使うのですが、娘は何で敬語を使わないの?と感じるのだそうで、これを偉そうと言われるのはちょっと心外ではあります。
10年程前、マイクロソフトのOneDriveというクラウドサービスと同時にこのソフトも使い始めたはずですが、このメモはそんな古いものではありません。10年前ならサラリーマン生活最晩年で、それなりに部下を持って苦労していた時ですから、その時この処世訓を生かしていればもっと良い上司となれたかも知れませんが、、。
そして、今回改めてこのメモを見直して私に一番響いたのは、9.の自分の機嫌は自分で取る、という項目でした。現役の頃なら1.から8.については考えるところがあったとしても、恐らくこの一文はスルーしてしまったと思います。
良し悪しは別として、サラリーマンで組織の中に居ればそれなりに誰かが構ってくれるもので、自分で自分の機嫌を取る必要性を感じることはそうそうないでしょう。ところが組織を離れてフリーで働くようになってみると、構ってくれる人は極端に減り、これが完全引退ともなれば構ってくれるのは基本家族だけとなります。その過程にある今だからこそ、この9.が気にかかったのだと思います。
そして完全引退となった時、奥さんにそれを求めすぎると「濡れ落ち葉」のようにまとわりつく厄介な亭主として疎んじられますし、外で求めようとしてかなえられなければ、以前にブログで書いた「怒る爺さん」になってしまいます。この怒る爺さんは、究極の「構ってちゃん」だとも言えそうです。
以上、今回このメモを再発見して今後の戒めとしようと思ったのは、「濡れ落ち葉亭主」「怒る爺さん」にならないために、「自分の機嫌は自分で取る」ということでしたが、怒る爺さんの可能性は低いとしても、濡れ落ち葉亭主の可能性は高いかも、、。