シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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天婦羅「銀座ハゲ天」には串カツ部門もあります。

 

先日船橋東武の中の「銀座ハゲ天」で天婦羅を食べたことを書きましたが、今度はその店舗の横でやはりハゲ天が運営している串カツの店に行って来ました。

 

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ここに串カツの店があることは前から知っていたのですが、天婦羅屋がやっている串カツ屋というのがあまりピンと来ませんでしたので、これまで訪問したことはありませんでした。どちらも揚げ物とはいえ、天婦羅は和食のイメージですし、串カツは「カツ」ですから何となく洋食のイメージだったのですが、元々天婦羅が、ポルトガルの宣教師が伝えた南蛮料理であることは私も聞いたことがありました。その語源には諸説あって「テンポーラ」=キリスト教の四季の斎日(節食期間)を意味するポルトガル語で、この期間は肉食が禁じられ、魚に小麦粉をまぶして揚げる料理が食べられていたので、日本に伝わった際にこの料理が天婦羅の原型になったとする説、「テンペーロ」=「調味料」や「料理」を意味するポルトガル語で、江戸時代の人々がこの言葉を聞き取り「テンプラ」と呼ぶようになったという説などがあるそうです。

 

ただ料理としての天婦羅の起源は「ペスカド・フリート」(スペイン語で魚の揚げ物)というスペイン料理とされているのだそうで、私個人の感想としては、ポルトガルの宣教師が上のテンポーラの期間には魚に小麦粉をまぶして揚げる料理を食べるんだと話したことで、ペスカド・フリートがテンポーラだと認識されるようになった、というのが有力そうに思えます。

 

また「天麩羅」という漢字は、江戸時代の戯作者・山東京伝が考案したとされ、「天」は天竺(インド)、「麩」は小麦粉、「羅」は薄い衣を意味し、「天竺から来た浪人が売る小麦粉の薄物」という由来が込められている、という説もあります。
 「天竺(てんじく)」は仏教的・異国的な響きを持つ言葉であり、江戸時代の庶民にとって神秘的で異国風のイメージがあったので、という部分には納得でした。「浪人」というところは何故浪人なのかが疑問でしたが、浪人とは武士階級を離れた者なので、ここでは「ふらりと現れる者」⇒「ふらり」と「ぷら(麩羅)」をかけて、「天ぷら」という語感に結びつけた、という説明で理解しました。江戸時代の言葉遊び、洒落た比喩だったんですね。

 

一方、串カツは20世紀の初めに大阪の庶民食として誕生したんだそうで、確かに串カツ=大阪、というイメージですね。肉や野菜を串に刺し、パン粉をまぶして揚げるスタイルは、やはり洋食のカツレツの影響を受けています。天婦羅よりずっと歴史は新しいですが、どちらも揚げ物で屋台食として発展してきたところは似通っています。

 

今回訪問したのは「KUSHIハゲ天」という店で、ここ船橋東武以外では池袋東武にも出店しているようです。テーブル数席だけの小ぢんまりした店で、奥の厨房は隣の天婦羅部門とつながる構造でした。百貨店内のレストラン街でスペースは限られていますから共有しているんでしょうね。

 


妻も私も同じお昼のコース、夫婦揃って糖質制限の身ですからご飯は半分にしてもらい、それでも8本の串を平らげると十分お腹一杯になりました。同じ串カツとはいえ、これまで何度か行った「串カツ田中」が気取らない屋台の串カツなのに対して、こちらは天婦羅屋らしいちょっと上品な串カツでした。

 

 

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