あるネットの記事を読んでいる時、「背割提(せわりてい)」「天端(てんば)」という単語が出て来ました。さらりと説明はされていたのですが、この単語を初見で読めて理解できる人はどれくらいいるのでしょう?私にはできませんでした。
ただ「背割提」の方は、この春の桜旅で京都を通過した時に立ち寄った(正確には立ち寄ろうとして立ち寄れなかった)、京都府八幡市の「淀川河川公園背割堤地区」で初めて目にして、その時調べましたので知ってはいました。
AI曰く「背割堤は、2つの河川が合流する地点で水の流れを調整するために設けられる堤防で、合流点を下流側にずらすことで急激な流れの乱れや水位差を緩和する役割を持っています。」で、この時行った八幡の背割提は、宇治川と木津川の合流地点に築かれた堤防であり桜並木で有名なのです。
そして全く知らなかった「天端」についてもAIに説明を求めてみると、
「堤防の最上部、つまり人が歩いたり車両が通行したりできる堤頂部の平らな部分を指します。英語では”crest”や”top of the levee”とも訳されます。ちなみに、天端の幅(天端幅)は、計画高水流量や管理用途に応じて決められており、3メートル以上が一般的な基準とされています。単なる構造上の頂部というだけでなく、管理用道路や散策路としても利用されることが多く、地域によっては桜並木などが整備されている場所もあります。」
とのことでした。AI君さすがに優秀で、とてもわかりやすいですが、「levee」という単語も今回初めて知りました。そのものズバリ「堤防」という意味なんですね。
この記事自体は、川沿いの道には何故ガードレールが無いのか?というもので、この「川沿いの道」=「天端の道」なのです。
その理由としては、
「 堤防の治水機能を損なわないため」:ガードレールを設置するには基礎を打ち込む必要がありますが、それが堤防の構造に穴を開けることになり、増水時に水が浸入して堤防の強度を弱める恐れがあります。
「 緊急時の対応を妨げないため」:洪水などで堤防が損傷した際、土嚢などを積んで応急処置を行う必要がありますが、ガードレールがあると作業の妨げになることがあります。
「交通量や道路の性格による判断」:中小河川の堤防や通行量の少ない道路では、コストや景観の観点からもガードレールが省略されることがあります。
等があげられていて、実際に転落事故が起きているケースもあるのに設置が進まない背景には、こうした堤防本来の役割とのバランスがあるとの記事でした。
確かに堤防道=天端道にはガードレールが無いことが多く、抜け道として利用されることが多いからか皆急いでいて、すれ違いには気を使います。道幅も上記の通り3mは確保されているのでしょうがセンターラインのない道も多く、ちょっと寄りすぎると即転落という怖さがあるのも事実で、それが背割提(両面が川)ともなれば怖さは増すでしょうね。